Interview

社長のせなか

株式会社キューブアンドカンパニー

荒内 慎孝斗社長インタビュー

【第2回】 2020.04.23

遊びも仕事も同じ

常に「脳みそアスリート」

 

鈴木:遊びも仕事も同じという話、コンサルタントが考えるノウハウみたいなものと絡めてもう少し教えていただけますか。

 

荒内:そうですね。きれいごと抜きに言えば、クラブとか女性目当てで夜のお店に行くってのは、女性を口説きたいからじゃないですか?

 

鈴木:はい、確かにそういう目的の方もいらっしゃいますね。

 

荒内:そういう目的ありきの行動ってビジネスに近いと思うんですよね。さらに投資の考えも同じようなことで、お金をたくさん使っても口説けないと思えば損切りしますし、サンクコストといって、こんなにお金かけたんだから、という理由で、見込みがないのに粘ってみたり。

 

鈴木:なるほど。

 

荒内:口説くことを説得と言い換えれば、仕事でいうと大事な局面ですから、お見積もりを出して、最後、ハンコを押していただくのと一緒ですからね。

 

鈴木:しかも、夜のお店で働く女性って、いわゆるプロだから、口説くにしても、本来は難しい相手ですよね。それを説得できたら、仕事で言ったら大型案件受注、みたいな感じですもんね。

 

荒内:そうです。ただ、誤解されないように言うと、私は口説くために飲みに行ってるわけではありせんから(笑)みんなで楽しみたいと思って行くんですから、大人数で入れてカラオケができる、というのが基本です。

 

鈴木:はい、理解してます(笑)ちなみに、もし女性を口説くことが目的だとしたら、そんな大勢で行って口説くことができるんですかね?

 

荒内:それは状況によっていろいろあると思いますが、ビジネスとして確実に目的を達成する必要があるならいろいろ考えられるんじゃないですかね。

 

鈴木:以前、僕の誕生日に知人がキャバクラに連れて行ってくれたんですが、一週間前に上京してきたっていう女の子がついて、連絡先交換して、そこからその子が田舎に帰るまでの3年間通ったことがあるんです。当然、何もなかったです。

 

荒内:たぶん、口説いてないんじゃないですか?だいたい、どこからが口説きか、ってこともわかってないと思うんですけど、「好きだよ」は口説きではないですからね。最後の場面では、クローズクエスチョンで言わなきゃいけないんですよ。

 

鈴木:クローズクエスチョンってなんですか?

 

荒内:クローズクエスチョンというのは、相手がイエスかノーで答えられる質問のことです。「好きだよ」だと、相手は「ありがとう」とか「嬉しい」とか「また会いたい」とかいろいろ返し方がありますよね。我々の世界では、そういうのをオープンクエスチョン、イエスかノーでしか答えられないものをクローズクエスチョンと言います。仕事でも、最後の局面はクローズでいかないと、上手な相手にははぐらされますから。

 

鈴木:なるほど。僕、全部オープンだったかもしれません。

 

荒内:よく、営業マンは心理学者だとか、女性を口説くのと営業は似ているとかいうじゃないですか。うちのapiapiというサイトに、そういう我々コンサルタント業界のノウハウとか、切り口を使った恋愛コラムを書いていたことがあるんですよ。

 

鈴木:それは面白いですね。

 

荒内:コンサルティングノウハウなどを知らないような普通の人に僕らの思考方法を伝えると、ウケるんですよね。

 

鈴木:そういう意味では、仕事も遊びも一緒ですよね。別の頭の使い方をするほうが効率が悪い。まさに、アスリートってイメージです。アスリートは、休んでいるときも競技のことを考えているという意味では、休養も全部仕事のうちですからね。一日をオンとオフに分けられない。

 

荒内:はい、まさに、我々は自分たちの仕事を「脳みそアスリート」と呼んでいますから。

 

鈴木:なるほど、まさにそうですね。

 

荒内:私たちの最強のケイパビリティは考える習慣である、と言ってもいいと思うんですよね。

 

鈴木:以前、僕の親戚のあつまりで、甥っ子の学校の宿題が話題になったことがあったんですよ。1年後の今日の天気を考えて作文を書け、といった内容だったんですが、まわりの大人たちが口をそろえて「えー!その宿題、難しいね!」って。でも、本当は一番簡単なはずですよね。だって、何書いたっていいんですから。

 

 

荒内:なるほど、正解を当てにいこうとするんだろうね。

 

鈴木:はい、そうなんですよ。なんでも正解ありきなんですよ。だから、正解はなに?正解を知りたい、教えて欲しい。

 

荒内:社会に出たら、正解なんて、ないことの方が多いですもんね。戦略を立てるといううちの仕事なんかまさに、そうですよ。手段は何通りもあって、これが正解っていうのがない。

 

鈴木:はい、正解がそもそもないから、求めてる正解に辿り着かないわけなんですよ。それで難しいと感じてしまうんでしょうね。

 

荒内:結局、考える人にとっては楽しいとか、簡単と思えることでも、考えることが習慣化されてない人にとっては苦痛なんですよ。考えることが習慣化されて、無意識にできるようにならないと。だから、ドライな言い方をすると、考えるのが嫌いな人はコンサルタント辞めたほうがいいんです。「脳みそアスリート」ですから。

 

鈴木:確かにそうですね。考えることが習慣化されてない人が、いきなり考えろって言われたら、いわゆるスポーツいうところの、無理にやって痛めた、みたいな話になるってことですもんね。

 

荒内:まさにアスリートです。

 

鈴木:こういう、学校で教えていない大事なことって、お金と仕事だと僕は思っています。でも、社会に出たらお金と仕事のことしかない。じゃあ誰が教えるの?って考えたら、親だと思うんですよね。この2つについては親の影響をとても受けやすい。

荒内さんはどんな親御さんに育てられたのですか?

 

荒内:まさに、何かにつけて「よく考えろ」っていう親でしたね。

 

(第3回に続きます)

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