Interview

社長のせなか

株式会社うちすけ

小比田 隆太社長インタビュー

【第1回】 2020.07.31

自分で決めたことは自分の責任、

そう思わない人は成功しない

 

 

 

 

 

鈴木:本日の取材内容は、【普段話したことがないこと】というテーマなので、色々ぶっちゃけていただきたいと思います。まずはこの会社との出会いを教えてください。

 

小比田:もともと創業者と知り合いだったんです。僕、その時はおそうじ本舗ってところにいたんですけど、フランチャイズの展示会で「張替え本舗金沢屋」って言うのを見かけて、何屋さんかな?と思って話しかけたのをきっかけに創業者と出会いました。展示会って頻繁にあるんで、会う機会が増えていったんです。

それで創業者はフランチャイズについては素人だったんで、僕が「あーだよね、こーだよね」って話しているのが参考になったらしく。全然アドバイスをしていたつもりはないんですけど、後々まで感謝されました。

 

鈴木:フランチャイズ本部事業のノウハウや心得はいつからあったんですか?

 

小比田:それは前職で学びましたね。おそうじ本舗に僕が入った時は500店舗くらいだったんですけど、辞める時は1300店舗になっていました。増やしていくセクションの責任者をやっていたんです。前職で12年フランチャイズ業界を経験して、この会社に入ってきました。

 

鈴木:それで自覚はないけどアドバイスができたんですね?

 

小比田:僕、他社とかあんまり気にせず普通に話すんで。「この展示会良いよね」「あれは止めた方がいい」とかの話がアドバイスになっていたみたいですね。

 

鈴木:その方はおいくつだったんですか?

 

小比田:50歳で亡くなったんですけど、出会った時は40後半だったと思います。ものすごく歳が離れているわけでもなく、一回りくらい上の方でした。

 

鈴木:その時はまさか入社するとは考えてもいなかったんですか?

 

小比田:そうですね。いつだったかは覚えていないんですが、お誘いをいただいても「いや、行かない行かない」みたいな感じで断っていました。

 

鈴木:それがなんでまた入社することに?

 

小比田:前職を辞めてからは、FC本部に役員で入るか、自分でコンサルティングとかの自営をするかの2択を考えていました。まぁでもまず役員として入ってみるのもありだろうと思ったんです。ただ、「好きじゃない経営者の元で働きたくない」気持ちもありました。それですぐに頭に浮かんだのが創業者だったんです。

 

鈴木:なるほど。まず前職を辞めようと思ったのはなぜだったんですか?

 

小比田:成長実感が感じられなくなったから辞めようと思ったんですよね。サラリーマンとしては、それなりの給料をもらってはいたんですけど、なんと言うか、ノルマも楽勝っちゃ楽勝で。あんまり面白くなくなっちゃったんでしょうね。

 

鈴木:そこで辞める時に思い浮かんだのが創業者である元会長ということですが、どんな関係性だったんですか?なんでその人が一番初めに浮かんだんでしょうか?

 

小比田:会長は細田さんって言うんですが、細田さんの座右の銘が僕と一緒なんですよ。「仕事は命がけの遊びである」って言うのが座右の銘なんですけど、関係性でいうと一緒に遊びに行ったこともありましたね。旅行行ったり、業界の飲み会のあとに一緒に遊びに行ったり、気心知れている仲という感じでした。

それで業界の人から「こういうポジションやりませんか?」って話もあったんですが、あんまりそういうのには興味なくて、それで業績とかを一切聞かずにこの会社入ったら、けっこう大変なことになっていたっていう(笑)

 

鈴木:それはどんなことが大変だったんですか?

 

小比田:入ったら預金がなかったんですよね。一時は一億とかあったはずなんですけど。創業者って自営スタートなんですよ。それで税金を払いたくないっていう気持ちが強いらしくて、節税節税節税でキャッシュがなかったんです。しかも対銀行のやりとりも下手で、定期預金が担保に入っていて、降ろせないっていう状態でした(笑)そんな状況で普通預金が1000万円しかなくて…。

だから「今月予定の入金がなかったら資金ショートするじゃん!」っていうところからのスタートでした。けっこう儲かっているイメージを持っていたんですけど、入ってから最初の決算は赤字でしたね。

 

鈴木:預金残高がないって、めちゃめちゃピンチですよね。それはどうやって解決したんですか?

 

小比田:たしかにピンチでしたが、代表権を引き継いだ時に解決に走りました。銀行とかから借り換えて、そこから一気に。

赤字でお金がなかったので、赤字事業を縮小させて、黒字事業に集中させたんです。

鈴木:なるほど。僕もFCの仕事にちょっと絡んだことがあるんですけど、FCって加盟店さんとめちゃくちゃ揉めたりしませんか?

 

小比田:そう!「お金がない」の次のピンチが集団訴訟なんで。僕会ったこともない古い加盟店さんの10人くらいから訴えられました。

 

鈴木:集団訴訟の内容はなんだったんですか?

 

小比田:「聞いている話と違う」って言うのが、ほとんどでしたね。

 

鈴木:「サポートあるって聞いていたのにないじゃないか」とか?

 

小比田:そんな感じです。

 

鈴木:でもそれって小比田さんが入る前の問題ですよね?

 

小比田:そうですね。前の問題だったんですが、それも含めて会社引き継いでいるので。

 

鈴木:でもそうやって引き継いで「こんなはずじゃなかった」って言う人はたくさんいると思うんですが。

 

小比田:それは自己責任の概念がないだけですよね。引き継いだ時点で自分の責任ですよ。

 

鈴木:すごいですね!もし「こんなはずじゃなかった」って言っている人がいたらなんて言うんですか?

 

小比田:「だから結果出ないんだよ」って言ってやりますよ。

 

鈴木:そう言いたくなる人近くにいませんか?

 

小比田:加盟店さんには僕いつも言いますね。「本部が悪いとかそういう人はダメだ」「自分で決めてやったんだから自分の責任。そう思わない人は成功しない」って。

 

鈴木:なるほどなー。なんでそういう風に思えるのか、どうしたらそういう人になれるのか、気になります。

 

 

 

 

 

(第2回に続きます)

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