Interview

社長のせなか

税理士法人ネイチャー国際資産税

芦田 敏之代表インタビュー

【第3回】 2020.12.04

 

改革はプールの中で泳ぎながら思いつく

 

 

 

鈴木:芦田さんはどういう時にビジネスの改革を思い付くんですか?

 

芦田:それはスイミングですね。泳ぎながら思い付きます。

プールの中ってストレスが全然ないんですよ。私は経営者だからどうしても時間貧乏になってしまって。走る時はYouTubeを観て何か勉強しないと時間が勿体ないって思ってしまいますが、それをやると目も疲れるし、首も痛めてしまう。

でもプールの中って何も持って行けません。だからしょうがなく泳ぐしかない。ランニングはやり過ぎると、腰、ひざ、肩を痛めてしまいますけど、プールは関節に負担をかけるわけじゃないから毎日だって行けます。

 

鈴木:現代人って目に入ってくる情報がものすごく多いですよね。だからストレスが多いのかもしれないですね。

 

芦田:正直どうでもいい情報ばかりあるのが事実ですよね。アイドルがどうのこうのってどうでもいいのに、情報が流れてきたら見てしまいますよね。

 

鈴木:どうでもいい情報とどうでも良くない情報すら、見分けがつかなくなってきていますよね。水に入ってしまえば、どうでもいい情報は入ってこなくなるんですね。

 

芦田:はい。「どうでもいい」つながりで言いますと、私は何でも勉強になると思っていて、最近ケータイゲームのシミュレーションゲームにハマっていました。ゾンビと戦うという、どうでもいいゲームですが、やってみたら楽しくて。3、4日で1万5000円も課金してしまいました。

ゲームつながりでYouTube観てると戦争ゲームもいっぱいあって、歩兵1万VS遊兵1万とか、ティラノザウルス100匹VS歩兵、弓兵、騎馬兵とか、すごく面白くて、100バトルくらい観ました。

ゾンビゲームに1万5000円も使ってはいけないと思い、その後、アプリは削除したんですけど、戦争のYouTubeでは学びがありました。

 

鈴木:1万5000円は無駄じゃなかったんですね(笑)

 

芦田:1万5000円は無駄でしたけど、1万5000円からの波及で得られたことは無駄じゃなかったです。

最初に弓兵を置くと弓兵って防御力が弱いから敵が突進してくるとやられてしまいます。でも、ガッチリしている重騎兵を前に置いて後ろに弓兵を置けば勝てたりするわけです。

何が言いたいかというと、戦争も会社経営も一緒なのです。

会社では、アルバイト、アルバイトリーダー、正社員未経験、正社員経験、正社員役職者のように役割があると思います。それを戦争ゲームみたいに配置を考えて、投石部隊は一番コストが高いから人数は少なくしようとか、アルバイトは多めにして前線に、とかこのゲームの構造と結びついたのです。プールで泳ぎながら。

 

 

 

 

鈴木:泳ぎながら考えられるんですね?

 

芦田:頭の中で考えがずっとゆるく回転しています。それでプールで泳ぐと刺激が入ってきて、色んな情報が結びつく時があります。

プール以外でも車を運転している時にふと思い付くことがあります。

それで社員に「ちょっと思い付いちゃったんだけど、聞いてもらっていい?」って電話したりして。でも、土日に普通は、私からの電話に出たくないですよね。だから私の電話に1回出ると2000円もらえるというシステムつくりました。前後20分間はワンコールとみなして。

それで私も社員に話したら頭の中の整理ができます。

 

鈴木:すごいシステムですね!社員の中でよく電話をかける相手って決まっているんですか?

 

芦田:決まっています。こちらから電話すると、出る人、出ない人が明確に別れます。独身であと親切な人は出てくれる人が多いですね。親切な人に話すと「いいですね」って反応が来るから私も楽しいです。それで切ったのにまたもう1回電話しちゃったりして。

 

鈴木:きっと、そうやって電話出る人が出世していくんですよね?

 

芦田:そうかもしれません。普通に考えたら経営している社長から電話が来るって、すごくチャンスです。結局、給与の最終決定をするのは社長ですから。

そのチャンスをわかる人と、わからない人がいます。チャンスと理解できている人は楽しそうに話を聞いて、むしろ「2000円いりません」って言いますよ。それが正解なんですよね。

 

鈴木:電話に出ない人は、この人からのリターンは何倍にもなることが読めてないってことですね。

 

芦田:経営者って自分の中で心のメモを書いています。

「こいつには何回も話を聞いてもらって悪いな。恩があるから給料上げなきゃ」と思います。よく電話に出るといっても、年間せいぜい20回程度だと思います。

ワンコール2000円だから20回で4万円です。給料30万上げてもらう方が断然かしこいわけです。

 

鈴木:ダメな人ほど小さい取引をしてきますよね。

 

芦田:やっぱり親切な人がいいですね。優秀なスタッフは色々いますが、結論、頭の良いスタッフより、性格の良いスタッフの方が絶対に良いです。

性格の良いスタッフは社長が思うことをやってくれるから、プロジェクトがどんどん進むのですが、頭の良い人は自分のやりたいことをやるので、入れると遅くなります。

性格の良い子は例え最初能力が低かったとしても、社長の意図を汲んでどんどんやるから、能力も上がっていきます。私が号令をかけてガンとやるから社員は「また改革ですか?」みたいな反応ですが。

私の会社の特徴は方針がすぐ変わっていくことです。中小企業は連帯保証を負えるのが社長しかいない。だから100%社長の責任なので、社長が絶対権力でいいと思っています。頭が悪くない限り。私は、頭悪いですけど、悪いながらやっていこうとプールで泳いで、365日仕事をしています。

 

鈴木:これはプールの勧めですね!今日はたくさんのノウハウをありがとうございました。

 

 

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