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株式会社二葉企画

代表取締役

小林 伸行

NOBUYUKI KOBAYASHI

FAVORITE

PROFILE

  • 企業名

    株式会社二葉企画

  • お名前

    小林 伸行

  • 生年月日

    1979年11月13日

  • 出身地(都道府県)

    東京都

  • 出身校

    国士舘大学

  • あだ名

    のぶ

  • キャッチコピー

    戦う三代目マンガ製版屋

  • マンガを通じて全ての人々の彩りを作りたい

  • 人生成分6つのキーワード

    サッカー、挫折、理不尽、成功、ゴルフ、マンガ

  • 趣味

    サッカー

  • 尊敬する人

    先代社長

  • 好きな映画

    ダイ・ハード

  • テーマカラー

  • パワー飯

    とんかつ

  • 好きなお菓子

    柿ピー

  • 底力の源

    逆境

  • カラオケ十八番

    カンナムスタイル

  • 苦しいとき励みになった経営のテーマソング

    彩り

  • 自分を動物に例えると

    ペガサス

  • 好きなファッションブランド

    NIKE

  • 子どもの頃の夢

    サッカー選手

  • 生まれ変わったら何になりたい

    ペガサス

  • 休みの日の過ごし方

    引きこもり

CEO STORY

Q1

A. あなたをよく知る人物(家族・従業員・友人など)に紹介してもらってください。(他己紹介)

店の奥から野太い声が聞こえてくる。あっ、小林さんがいるとすぐにわかる。
豪快な会話をいつも展開するが、実は分析力が高く核心を突いた発言が多い。
胆大心小という言葉が彼に当てはまるかもしれない。

小林さんとは20年近い付き合いになる。公私共々大変お世話になっているが、深く付き合うようになったのは某大手出版社の週刊誌の制作がきっかけである。
雑誌の制作は、彼の会社がデータを作り、弊社が製造して納品まで行うが、特に週刊誌は時間との戦いゆえに連係プレーが非常に重要視される。頻繁に連絡を取り合ううちに、お互いの業務内容は違えどいつからか同志のような感覚が芽生えていった(ように思う)。
小林さんとのやり取りは実に小気味がいい。ハードなことに直面してもネガティブな思考を持たず、その都度乗り越えて納期に間に合わせてきた。

そんな彼が10年前に二葉企画の代表取締役に就任した。
親戚の多い会社をまとめるのは大変だったと思うが、持ち前の個性とポジティブな思考で急成長させた。経営のビジョンを明確にして人材採用に力を入れた結果、社員数もどんどん増えていった。また、デジタル化の追い風もあり、デジタルコンテンツの制作市場が大きく広がっており、今後もビジネスが成長していく気運を感じる会社である。
これからがとても楽しみであることは間違いない。

小林さんから学ぶことは多く、私も経営陣の一人として尊敬の念をもっていつも接している。ちなみに彼とはサッカーをする仲間でもあり、フットボールプレーヤーとしても敬意を表している。ちょっとほめ過ぎかと思うが、思いのまま綴ったらこのような文章になったのでこれはこれでいいかと思っている。小林さん、今後ともよろしくお願いいたします!

Q2

B. 上記であなたを紹介してくれた方はどのような存在ですか

製本会社の専務取締役の小倉さん
15年くらい前に知り合って共通の顧客や業界の現状や未来に対してのことなど、どうしたら今より良くなるのかを朝まで飲み交わし、最終的に記憶を無くす素敵な仲間。
社長になる前からお互いに熱い会社や商材への想いを忖度なくぶつけ合える一人。
お互い家族同士の交流もあり、会社同士も強い信頼関係で結ばれています。

Q3

C. 事業内容を詳しく教えてください

当社は、漫画雑誌や単行本のデータ作成、電子書籍の制作を中心に、動画・WEB制作などデジタルコンテンツの作成を幅広く取り扱っている会社です。取引先の中には大手出版社もあり、漫画雑誌の製版から表紙のデザインまでを一貫して任せていただいています。
当社は、日本の漫画の発展とともに歩んできました。日本のデジタル黎明期である1994年に日本で初めて漫画のデジタル化を実現させました。漫画の新しい礎を作ったことに誇りを持っています。その技術力をいかして、グラフィックデザイン、映像、WEB作成などデジタルコンテンツ関連事業にも力を入れています。最近では、アニメや漫画のキャラクターとのタイアップ企画にも積極的に取り組み、キャラクターグッズの制作にも携わっています。

Q4

D. どんな学生でしたか

高校まではサッカー一筋でした。特に高校はスポーツ推薦で入学したサッカーの強豪校で部活の練習はとても厳しく、それだけに試合に勝った時の喜びはひとしおでした。
大学では、サッカー漬けの生活からは距離を置き、小中学生にサッカーを教える活動をしていました。大学での専攻は経済でしたが、今思い返してみても「いつ勉強していたのだろう」と思うくらいです。それでも就活の時期には一生懸命取り組んだのですが、当時は就職氷河期でなかなか内定がもらえません。上から目線の面接に疲れたある日、父が「自分の会社に来ないか」と誘ってくれたのです。実は、私は大学生になるまで父が漫画に関する仕事をしていることを知らなかったのですが、「せっかく声をかけてもらったのだから」と、父の会社への就職を決めました。

Q5

E. 学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください

父からの誘いを受け、祖父の代から父と叔父が経営する会社に就職をした私ですが、入社当初は非常に気が張っていました。私は「同族だから」という色眼鏡で見られるのが嫌だったので「入社したからには、会社で一番働く人間になってやろう」と思っていたのです。入社後、営業部に配属となりました。当時社長をしていた叔父は、その人柄で顧客の心をがっちり掴み、豊富な人脈を構築したレジェンドのような人でした。私はその叔父を営業のロールモデルとしたのです。その叔父が、60歳を目前に病に倒れ、ある日叔父に呼び出された私は、「社長をおまえに譲る」といきなり宣言されました。そのような状況での、叔父の遺言ともいえる依頼を断れず、心の準備どころか何の準備もないままに33歳で社長に就任しました。

Q6

F. 最近感情が動いたエピソード

社員が一丸となりコロナ禍を乗り切ったことです。これはもう、生涯心に残る「感動ストーリー」です。私は会社の最高責任者として、コロナ禍でも以前と同じボリュームで仕事を継続する判断をしました。しかし社員が私についてきてくれるのか、社員を感染の危険から守りながら製品を期限内に納品できるのかと、心の中は不安でいっぱいでした。この会社の方針については、社員と正面から意見がぶつかることもありました。社員との直接対話を基本としている私は、経営幹部だけではなく、社員の意見にも真摯に耳を傾けました。この時の本音の対話は、私に社員をより深く理解する機会を与えてくれました。そして日本社会がコロナ禍を乗り切ったその時、私は誰一人、社員を辞めさせることなくこの危機を乗り切った事実に感激したのです。

Q7

G. 汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)

新型コロナウイルスによる感染拡大が深刻化していたある日、取引先の大手出版社から「話したいことがある」と言われ先方に赴きました。取引先の会議室に入ると、担当者から「現在の体制を維持できるのですか」と尋ねられました。その頃の私は、まだ社長に就任したばかりで、しかも未知の感染症による緊急事態宣言下、経営も手探りの状態でした。出版社側は私の回答次第で、今後の定期刊行物の発行ペースを判断したい様子でした。取引先と我が社の運命が、私の肩に重くのしかかった瞬間です。心の中では「先方が決めてくれれば楽なのに」と思っていました。しかし、相手は社長である私に、当社の方針を尋ねているのです。決断を迫られた私は、その答えの持つ重責を感じつつ「大丈夫です。社員は全員出勤させます」と答えました。

Q8

H. 経営危機をどのように乗り越えましたか

緊急事態宣下の中でも通常通りに発注を受けるという決断も大変でしたが、本当の苦労は方針決定後でした。会社に戻ると、まず社員が安全に働くことができる環境整備に取りかかりました。漫画への愛着の多い社員です。彼らの多くは、雑誌刊行までのペースを変更しないという私の決定に賛同してくれました。しかし、連日のコロナ報道で、社員が感染を怖がっていることもわかっていました。私はオンラインの導入や、密を回避するために、社員の一部に都内の本社ではなく、福島の支社で仕事をしてもらいました。この時の私の決定には、社員もいろいろと思うところがあったと思います。それでも、社員が一丸となってこの危機を乗り越えようとついてきてくれたからこそ、今の二葉企画があるのだと思っています。

Q9

I. 社員とのエピソード(名物社員紹介)、社員への思い

業種柄、クリエイティブマインドのウィットに富んだ社員が多いので、彼らへのツッコミみを考えるのが忙しい毎日です。社員はこの仕事が好きで就職した「漫画愛」に溢れる逸材ばかり。個性的な人が多いのですが、いざという時には、一致団結してどんなに難しい問題にも取り組み、一人一人がいろいろと新しいアイデアを出して会社を育ててくれています。ニッチな業界ですが、毎年全国から沢山の就職希望者がいます。通常は毎年4,5名を採用しているのですが、昨年は、人事が最終面接に20名近くを残しました。面接は私が行うので「20時間以上も面接をしなくてはならないではないか」と、しぶしぶ面接を始めたのですが、どの応募者も人事が採用したいと思うような光るものを持った人材ばかり。その年は、例外的に採用枠を広げました。

Q10

J. リーダーシップのスタイル

社員には、私の思いや考えを直接伝えるスタイルを貫いています。経営陣による会社の運営方針がはっきりしなければ、社員は右往左往するばかりです。社員に会社が向かうべき方向示すことで、社員と会社の方針の共有を図っています。当社は、会社全体が家族的な雰囲気です。普段から社員が気軽に自分の考えやアイデアを私に伝えてくれますし、私が自分のアイデアについて、社員に率直な意見を聞いてみることもあります。このような双方向のコミュニケーションスタイルも、私がリーダーとして大切にしていることの一つです。今年、当社は「1000年企業」を目指して企業理念を刷新し、その理解を深めるための「企業理念翻訳会議」を全社員が参加する形で開催しました。今回刷新した企業理念や行動指針も、職場の声を集約して策定したものです。

Q11

K. 事業を通して実現したい夢

人材こそ会社の宝だと思っています。人がその才能を開花させるためには、本人の才能や資質、努力の他に、チャンスと環境があると思うのです。私は経営者として、社員に才能を伸ばす機会やインフラを提供したいと思っています。会社を100年、いや1000年企業にするためには、それを支える人材、当社の場合には他社もうらやむような技術を持ったクリエーターである社員が、その根底を支える基盤であることが必要です。駅伝に例えるのであれば、私は祖父が創業した会社の「タスキ」を父の代から受け継いだ走者。駅伝と異なるのは、私が次の走者にそれをただ渡すのではなく、会社を時代が求める形に育ててから次の世代に「タスキ」を渡す必要があることです。ですから、私にとっての最大の使命は、会社運営の土台となる社員の育成なのです。 

Q12

L. 夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり

こだわりは、人とのつながりを大切にすることです。特に社員との心の距離が近くなるよう日頃から努力しています。社員の声に耳を傾けるだけではなく、自分からも社員の所に行き意見を聞くようにしています。社員と直接対話を持つことで、彼らの自由で斬新なアイデアを知ることができます。当社のIT事業部門は、私が「やってみれば」と社員の背中をそっと押しただけで、社員が協力して試行錯誤のうちに立ち上げた新規事業です。当社と取引先の関係も、良い意味でお互いに無理やわがままを言える間柄。これも、当社の先輩たちがこれまで取引先と築いてきた信頼関係の上に成り立っているものです。気持ちのつながりがあるからこそ、無理や不可能と思えることでも、やってみようという行動につながるのです。

Q13

M. 社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること

SDGsに関しては、環境保護印刷推進協議会に准会員として登録し、「環境保護印刷を通じた持続可能な社会の実現」を目指す経営に協賛しています。准会員は、生産施設や印刷工場を持たない製版会社が入会できるカテゴリーです。
 地域貢献については、会社として市原のサッカーチーム、ボンズ市原の活動を応援しています。特に、ジュニア育成のサポート事業を支援しています。社内では、社員の働きやすさと社会問題への取り組みとして、介護と仕事の両立支援に取り組んでいます。当社の社員は、全員がスキルの高いクリエーターです。誰が欠けても、会社としても大きな損失になります。持続可能な経営のためには、社員が安心して働ける環境を会社が整備していく必要があります。現在も社員の声を聞きながら、仕事と介護ができる制度の構築を進めています。

Q14

N. 自社の強み、面白い制度

我々の仕事は、作家やクライアントから依頼のあった原稿や資料の元データとなるデジタルデータの作成です。一度デジタル化したコンテンツは、読み物として紙媒体や電子媒体で出版や公開する以外にも、そのキャラクターを使ったマーケティングやプロモーション活動に使用することができます。当社には、これまで蓄積した膨大なデータがあるので、お客様のニーズに応じて漫画やアニメなどのキャラクターを立体的な製品から電子媒体まで、必要な形に加工することが可能です。このキャラクターを使った新規企画に関しては、社員から出た案をクライアントに適宜提案させていただいています。 先方が気に入ってくださったアイデアについては、フットワークの軽さでスピード感を持って対応し、企画を形にすることで好評を得ています。

Q15

O. 若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ

若い社員と一緒に、会社をもっと楽しい場所にしたいと思っています。先ずは忙しいという思いを横においてもらって、どうしたら会社をもっと楽しい場所にできるのかを一緒に考えていきたいと思っています。人間は自分が楽しくないと、他の人を楽しくすることはできません。心に余裕がないと視野が狭くなり良い発想も生まれません。会社を、若い社員が自分の夢を形にできる場所にしたいと思っています。その環境の整備が、社長としての課題です。当社は製版が主な事業ですが、製版の受注に依存しているだけでは成長できません。自立型の企業として成長するためには、新規事業の開拓が必要です。そこに若い社員の柔軟な発想、チャレンジ精神が必要なのです。これからも若い社員と力を合わせて、会社を成長させていきたいと思っています。

Q16

P. 家族へのメッセージ

就職先に悩んでいた時期、仕事でめったに話すことがなかった父が「うちの会社に来ないか」と言ってくれたことで、二葉企画に入社し、社長となった今の私があります。あの時、私はなぜ父が私を会社に誘ってくれたのかという理由を聞きそびれてしまいました。父が私に声をかけてくれたその理由を、いつか聞きたいと思っています。
 妻には、仕事でしょっちゅう家を空けている私に代わって、家のことや子供の面倒を見てもらっていることに感謝しています。社員が家族に自慢できる会社作りに取り組んでいますので、私の家族にも自慢できる会社にしたいと思っています。その私のモチベーションを支えてくれているのも、家族です。なかなか口では感謝の言葉を伝えることができていませんが、家族は本当に私の心の支えです。

COMPANY PROFILE

社名
株式会社二葉企画
設立
1989年5月26日
社長就任
2012年
業種
サービス業
事業内容
漫画データの制作、デザイン、動画、WEB制作
提供価値
ずぶずぶな人間関係を提供する
本社
〒112-0012 
東京都文京区大塚5-23-2
拠点活動
https://futaba-dd.jp/
活動エリア
東京都
採用情報
https://futaba-dd.jp/recruit/