


PROFILE
企業名
株式会社Dエンタープライズ
お名前
進藤 大五郎
生年月日
1983年1月30日
出身地(都道府県)
兵庫県
出身校
兵庫県立尼崎北高等学校
あだ名
ダイちゃん
自分の名前の由来
大きな人になってほしい
キャッチコピー
あなたの肩の荷も運んで見せる愛されダイちゃん
夢
引っ越し業を働きたい仕事No.1にしたい!!
社名の由来
親しみがあって覚えてもらえる
人生成分6つのキーワード
野球 水球 BNI 会社設立 結婚
部活、特技
水球 ポジティブな発想
趣味
美味しいお店を見つける
尊敬する人
親
好きな映画
コヨーテアグリー
人生のバイブル
高見社長との出会い
テーマカラー
オレンジ
ゲンかつぎアイテム
誕生日にもらった物
パワー飯
焼き肉
好きなお菓子
カール
底力の源
大切な人の笑顔
カラオケ十八番
カラオケ苦手
苦しいとき励みになった経営のテーマソング
ドリカムの「何度でも」
自分を動物に例えると
ライオン
子どもの頃の夢
ダイビングのインストラクター
生まれ変わったら何になりたい
今の自分
休みの日の過ごし方
大切な人と大切な時間を過ごす
CEO STORY

どんな学生でしたか
高校時代は水球(すいきゅう)をやっていました。強豪校でインターハイにも出場するような学校です。しかし、公立高校だったので私立高校のようにお金がありません。冬場は屋内プールでするようなスポーツですが、うちの学校は冬でも屋外プールで練習をしていました。ウェットスーツの首元からお湯を流し込み、そのまま薄氷の張ったプールへ入ります。プールの端まで泳いだらまた首元からお湯を流し込むというのを、何度も繰り返していました。自分たちの後輩は、私の父の提案により画期的な装置が学校へ導入されることになります。それは屋外プールにビニールの簡易ドームを張り熱風を送り込むことで温かくすることができるというものです。厳しい環境の練習は私たちが最後になりました。笑 そんな厳しい練習に耐え、インターハイや国体にも出場してきた高校生活は朝から晩まで365日水球漬けの日々でした。そして水球での推薦で大学へ進学します。

学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください
大学進学後は水球部に所属し活躍もしていました。しかし先輩とトラブルになり退部、競技も辞めてしまいます。今まで水球しかしてこなかったので、大学にいる意味がないと思いました。3回生まで単位も取っており、あとは卒論だけというところでしたが退学を決意。同じ時期に、友人からネットワークビジネスのアルバイトへ誘われます。ジュエリーなど様々な商品を販売する仕事でした。その仕事は収入に波があり、良い時は月収150万円まで上がることもありますが、悪いと月収10万円なんてこともありました。そんな時、銀行員だった父から「銀行を辞めて、気楽に自分のやりたいことをしたい」「引越し事業を教えてくれる人と出会ったから引越し屋をやろう」と誘われます。しかし自分がやりたかったのは飲食店で、飲食で開業するために販売の仕事でお金を貯めていたんです。そんな理由から、父からの誘いは会社が立ち上がる直前で一度断りました。それでも父は個人事業主として引越し業を始めます。しかし開業してから2~3か月くらい経ったころに体調を崩してしまい、私の仕事も相変わらず収入が不安定で借金も背負ってしまいました。タイミング的にも親孝行という意味でも実家へ戻って会社を継いだ方が良いと思い、父の始めた引越業を一緒に行うようになります。最初は作業員からのスタートでした。会社といっても個人事業主で、父と私と他数名でやり繰りするのに変わりはありません。当時の私は月収100万円を毎月確実にもらえるようにしたいと思っていましたが、父は月に20~30万円くらい稼げれば良いという感じで、熱量の差は明らかでした。これでは埒が明かないと、私が23歳の時に父から会社の経営権を譲り受け、その後法人化して代表取締役に就任しました。

最近感情が動いたエピソード
弊社をご利用いただいたお客様がキャスティング会社の社長で、過去に2~3回引越し作業をさせていただいたことがありました。今年の2月に、その社長からお電話があり「尼崎で映画を撮るから出演して欲しい」というオファーをいただいたのです。大手の引越し会社ではなく尼崎で地域に密着した業者というイメージで探していたところ、弊社のご利用をきっかけにお声をかけてくださったようでした。大物俳優がメインキャストをされ、今年(2023年)の秋にはプレスリリースや記者会見があり、来春に公開される予定とのことです。以前、地元のニュースやバラエティ番組、ラジオ番組などに出演したことはありましたが、映画は初めてです。短いシーンでも会社の宣伝になりますし、映画へ出演した社長というのも過去にあまり例がないと思うので本当に嬉しかったです。撮影現場には家族で出かけ、妻や子どもたちもキャストの方々からお声かけいただくなど和やかな雰囲気で撮影ができました。家族にとっても貴重な体験になったと思います。

汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)
以前、交通事故で幹部社員を一度に2名失ったことがあります。事故当時、一台の車に弊社の幹部社員が3名同乗していました。運転手は命を取り留めましたが、ほかの2名は即死でした。完全にプライベートでの事故でしたが、年末の忙しい時期に飛び込んできた訃報は会社を大きく動揺させ私の頭の中は真っ白になりました。何の整理もつかないまま、遺族への対応や関連処理に追われる日々。そして、社員への説明もしなければなりません。社員からは「なぜ?どうして?」という落胆と信じられない気持ちが溢れ出ました。会社の屋台骨である幹部社員を一度に2名失った不安を背負ったままその年は暮れていきました。

経営危機をどのように乗り越えましたか
新年を迎え気持ちも新たにしたいところでしたが、その頃の私は完全に撃沈していたので、どうにも気持ちが前を向きませんでした。そして、その重たい空気のまま1月が過ぎ2月に入ります。引越し業は2月ごろから繁忙期へ突入し、3月~4月は引越しのピークです。社員たちには年が明けてもなお、幹部を失った不安や動揺があります。しかし、仕事は待ってくれません。どんな状況であれ受けた仕事はやり遂げなければならないのです。全てを紛らわせるように私も社員も必死に働きました。そして、気が付けば繁忙期を無事に乗り越えることができていたのです。それが成功体験となり、徐々にみな前を向き始めました。事故のことや亡くなった幹部、そのご遺族のことは決して忘れることはありませんし、忘れてはいけません。それでもこの苦境を乗り越えられたのは、社員全員のおかげです。

社員とのエピソード(名物社員紹介)、社員への想い
会社の従業員は、自分の家族よりも長い時間を共にするので本当に大切だと思っています。結婚式に出席したり、出産したらお子さんを見せてもらったりと、その人の大切な節目に立ち会えるのはもの凄く嬉しいことです。実は、以前従業員へ結婚式をサプライズでプレゼントしたことがあります。本人たちはお金もかかるし、小ぢんまりできれば良いと言っていました。しかし私が結婚したときに、やっぱり結婚式を挙げて良かったと感じていたので、彼らにもぜひその感動を味わって欲しいと思ったのです。その他、毎月誕生月の従業員をお祝いしたり、お花見や忘年会、ボーリング大会などを取引先や同業の引越し会社にも声をかけ、盛大に実施したりしています。弊社にはセクハラやパワハラといった言葉は少しもありません。現場はどちらかといえば武闘派集団です。社員たちと良好なコミュニケーションを普段から適切にとりながら会社作りに取り組んでいます。

リーダーシップのスタイル
私のスタイルは「すべて任せる、自分で考えてもらう」です。幼いころから父親に怒られたり、叱られたりすることがほとんどありませんでした。大人から高圧的に出られると、子どもは委縮し自ら考えることなくその大人に従います。それは思考する力を奪っていることにもなるのです。その点、私の父親は怒ったり叱ったりすることがありませんでした。幼少の頃から、自分で考え行動することは私にとって自然なことであり、そのおかげで考える力を養えました。弊社の従業員にもその思考する力を養ってもらいたいのです。自ら考え行動し、それを私が後ろから見守る、それをスタンスとしています。もちろんその人の能力によってバランスは取ります。冒頭、他己紹介をしてくれた彼も最初は手取り足取りでしたが、今ではすべて自分で考え行動し、毎日のように提案や進言をしにきてくれます。

事業を通して実現したい夢
小学生や小さなお子さんから「将来引越し屋で働きたい」と言ってもらえるような業界にしたいです。最近では引越し屋になりたいという人がどんどん減少しています。以前は稼げる職業やアルバイトの筆頭格で若い人や大学生などがこぞって働くような業界でした。しかし、近年若い人からは比較的敬遠されがちな職業となっています。そんな厳しい時代ですが、若い人から目標とされるような業界にするべく盛り上げていきたいのです。引越し業を含む運輸業界は「2024年問題」もあり益々厳しい状況になりますが、私はそれをある意味チャンスだと捉えています。みんなが嫌がりそうなことや困りごとにも積極的に取り組んでチャンスに変えていきたいです。

夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり
引越しに付随する業務は全てやります。電気工事にハウスクリーニング、一時保管、遺品整理、ペット輸送、その他にも生活に関わるもの全てです。将来的には、それを一つひとつ法人化してホールディングスにしようと考えています。そして弊社からどんどん社長を輩出したいです。またメディアへの露出を増やし子どもたちの目に触れることで、引越し業を憧れの職業へ転換できるよう発信していきます。幼稚園や保育園を回って、引越し屋さんのお仕事体験イベントを開催させてもらうのも良いかもしれませんね。そこで引越しの仕事の楽しさを伝えて、将来引越し屋さんになりたいという子どもたちを増やせたらいいなと思います。弊社だからこそできる領域が世の中にはまだまだ存在します。この機動力と柔軟性は何よりの武器なのです。何事にも臆することなく積極的に取り組んで業界全体を活性化させることにこだわり続けます。

社員貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること
知り合いの方が「ラオス」に小学校を建てるという慈善事業をされていて、そのお手伝いをしています。大阪府では少子化の影響なのか廃校する学校が多くあります。その際大量に出る廃棄の備品を我々が無償で引き取り、ラオスの小学校へ寄付するのです。また引越しの時に出る廃棄物や遺品整理の際に処分をお願いされる品物などがあります。その中でまだ使えるものはお客様のご了解を得て、障害者施設や老人ホームなどへ寄付しています。SDGsについては、その言葉が登場する以前から引越し業者では当たり前のこととして実施されていました。物を大切にする意識やリデュース・リユース・リサイクルなどは我々にとって普通のことです。コロナで一度は倒れた会社が再び事業を始めようとする際、備品を購入する予算がないと相談されることもあります。弊社では引越しで引き取ったロッカーなどの備品を安価で提供することもしています。引越しで使う資材もリサイクルボックスを使うなど、敢えて「SDGsへの取り組み」と言わなくても自然に環境へ配慮する形になっているのです。

自社の強み、面白い制度
弊社の強みは、従業員がベテラン揃いなので仕事の質が圧倒的に高いことです。大手の業者が3時間かかるところ、2時間で終わらせます。また他の業者では入れられないと断わられる荷物も、必ず入れますしお断りをしません。それくらい仕事の質に自信があります。とにかくお客様のご要望には100%お応えします。大手の業者では断られてしまうようなことも、できる限りお客様のご要望にお応えしています。面白い制度は、お給料を従業員と一緒に話し合って決めます。営業なら営業の社員だけを集めて、若い世代からベテラン世代までそれぞれの事情や要望をヒアリングします。そのほか社会情勢なども鑑みて私と全員で話し合って決めるのです。それを大体2年に1回くらいのペースで行います。その他の従業員についても同様に担当業務ごとみんなで話し合って決めています。

若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ
自分がやりたいと思ったことは、周りから色々言われたとしてもチャレンジしてください。チャレンジすることに価値があります。私は大学も中退し資格も何もありませんでしたが21歳から会社を始め、その度にチャレンジをしてきました。経営者になると人に見えないものが見えたり、人には感じられない体験ができたりします。会社の規模は関係なく、人生を良くするために自らの責任で行動することこそ価値ある人生に繋がるのです。人生の主役は自分。誰かのせいにするのではなく自分の幸せのために行動、チャレンジして欲しいと願っています。

家族へのメッセージ
妻には「感謝しています」の一言です。それ以外の言葉はありません。会社を経営していると毎日色々なことが起こります。調子が良いときもあれば、大きなトラブルに見舞われピンチを招くこともあります。どんな時でも妻はそっと傍に寄り添って見守り支えてくれます。私にとっては人生の支えであり神様のような存在です。妻がいなかったら、とっくに会社は潰れているでしょう。感謝しているとともに、誰よりも幸せになってもらいたいです。子どもたちには「何があっても幸せにするし、何があっても守る。だから心配せず立派に育ってほしい。お父さんに任せとけ!」というメッセージを贈りたいですね。
COMPANY PROFILE
- 社名
- 株式会社Dエンタープライズ
- 設立
- 平成16年9月9日
平成19年8月20日 株式会社設立
- 業種
- 運輸業
- 事業内容
- 引越全般
ハウスクリーニング
不用品回収
エアコン等の電気工事
- 提供価値
- 人生の転機のサポート
- 本社
- 〒661-0965 尼崎市次屋2-18-8
- 活動エリア
- 兵庫県
- 社員数
- 30名