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東京都立川市

つばさホールディングス株式会社

代表取締役

猪股 浩行

HIROYUKI INOMATA

FAVORITE

PROFILE

  • 企業名

    つばさホールディングス株式会社

  • お名前

    猪股浩行

  • 生年月日

    1969/3/23

  • 出身地(都道府県)

    新潟県

  • 出身校

    日本文理高等学校

  • あだ名

    ひろちゃん

  • キャッチコピー

    未来世代に経営のバトンを渡すトップランナー

  • 部活、特技

    ラグビー

CEO STORY

Q1

A. あなたをよく知る人物(家族・従業員・友人など)に紹介してもらってください。(他己紹介)

常に「おもしろく働くこと、生きること」を体現している社長です。自分が常に燃えて周りに火をつけていく方なので、仕事は言われてやるのではなく自分で考えて起こしていく働き方が自然と身につきました。私は広報なので定期的に取材をするのですが、いつも未来の先の先を見る視点で話してくれます。バイアスをかけずに物事を正面で捉えてくれるので、「これは違うんじゃないか?」と違和感を感じる時は社長という役職に気負わず、社内で活発に意見を交わし合うことができます。人脈も広いので、色々な分野の方と触れあう機会を作ってくれるのも嬉しいです。

Q2

B. 上記であなたを紹介してくれた方はどのような存在ですか (350文字以上 推奨)

広報担当の北口さんはかつてサルサのダンス教室で勤務していた経験もあり、表現力が非常に高く、率直でバイアスのない意見を述べてくれる人です。社長であっても誰であっても思ったことをストレートに投げかけてくれます。もちろん私には配慮してくれますが、非常にありがたい存在で、1人の人間として尊敬しています。北口さんは子育てをしながら働いていますので仕事との両立は大変なことだと思いますが、しっかりと自分の軸を持っています。何かをやると決めたら一直線で、与えられた課題に対して妥協せず最善の結果を求める姿勢を持っており、他の社員にも良い影響を与えています。また、リモートワークでも出社以上の成果を上げ、各事業会社回りの際も臆することなくどんどん関わっていける方なので、社員から称賛の声が上がっています。

Q3

C. 事業内容を詳しく教えてください

つばさホールディングスは、トラックで物を届けるロジスティクス事業と自動車やバイクを整備するモビリティ事業の2つを主軸に事業展開しています。現在の厳しい状況や変化にも柔軟に対応し、そこにチャンスを見出します。挑戦を恐れず失敗や壁にぶつかることを覚悟の上で前進し、1人よりも2人、2人よりも3人のほうが面白いと考え、みんなで楽しみながら理想を現実にするかっこいい事業です。
当社の強みは、グループ内にサプライチェーンとして食品リパックの会社や引越会社など、皆さんの生活に密着した事業を持っていることです。これらの事業は相互に支え合いながら、顧客のニーズに応えています。モビリティ事業は人々の移動手段を支える重要な役割を果たしています。また、入社3年目の社員が新規事業を立ち上げるなど、若い世代が挑戦する場が用意されています。

Q4

D. どんな学生でしたか

学生時代の私は早く働きたいという気持ちが強く、勉強する意義が見出せないまま過ごしていました。授業の内容もあまり覚えていませんが、バイクでの思い出は鮮明です。高校時代はカワサキFX400やホンダCBR400に乗り、片道25kmの道のりを楽しく通学していました。バイクが自分の世界と可能性を無限に広げてくれたのだと感謝しています。当時は気付きませんでしたが、人生に起こるすべてのことは必要なことであり、必然に起こるものなのです。無駄な経験なんて一つもないのだから、「すべて学びに変えて挑戦しまくろう!」と、あの時の自分に言いたいですね。今の高校生に伝えたいのは、「みんなが持っている可能性は無限だ」ということです。誰もが可能性を秘めています。何かやりたいことがあるなら、ぜひ挑戦してほしいです。私と一緒にやってみませんか?

Q5

E. 学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください

引越しセンターでのアルバイト経験が大きな転機でした。当時はインターネットや情報が乏しい時代で、引越し業者が人の家に上がることが当たり前であることに驚いたのです。当時営業の仕事をしており、顧客との接点を見つけることが難しく、家に入るという行為には大きな責任が伴っていました。そんな背景から、引越しは人生の転機であり、お客様の大切な物や思い出を運ぶことは、非常に責任のある仕事だと感じました。引越し業者が単なる運び手ではなく、お客様の人生に寄り添う存在であることが素敵だと思い、結婚後にアパートの一室を自宅兼事務所代わりにして引越会社を創業することにしたんです。当時はとにかく働きましたね。昭和の時代だと稼ぎや物欲、他人からの評価などの“我欲”が先行していました。しかし2008年のリーマンショックを機に、さまざまな方とつながる中で、ある運送会社の事業再生に関わることになりました。経営道をしっかりと学ぶ中、素晴らしい事業を多く残したい、事業を任せられる社長を育てたいという思いが芽生え、社会や周囲に貢献したいという思いが強くなりました。そこから事業再生を含めたロジスティクス・モビリティのバックオフィス支援をするべく、つばさホールディングスを設立し社長に就任しました。

Q6

F. 最近感情が動いたエピソード

基本的には毎日、さまざまなことに感動しています。些細なことでもワクワクしたり喜んだりしています。大きな出来事でいうと、得度といって最近お坊さんになったんです。3~4年前からこの日を待ち望んでいたので非常に感動しました。奈良県のあるお寺でご縁をいただき正式に僧侶になる道を今着々と歩んでいます。もともと経営者として多くの困難に直面してきました。リーマンショック後の事業再生中に、運送業務中の大事故など数々の悲劇に遭遇しました。その責任を感じ、数年間は精神的に苦しむこととなりました。それでも会社を運営し続けなければなりません。そんなとき四国の88ヶ所を巡礼する機会があり、自らの存在意義を深く考える良い機会となりました。仕事や人生の意味について深く考える中で、仏教の思想や哲学に興味を持ち、それが得度する決断に至りました。得度はスタートラインに過ぎません。これから大変な修行が待ち受けていますが、資格を取り仏教の教えに基づいて歩んでいきたいと思っています。

Q7

G. 汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)

リーマンショックにより、2008年の終わりから売上や利益が急速に減少しました。特に、翌年の3月、4月に企業の転勤が停止となりましたが、引越し事業自体が1年間の利益をこの時期に稼ぐ繁忙期なので大きな打撃を受けました。また、この時期には運送業務中の大事故や社員の不幸が重なり、金銭的・精神的に苦労しました。この経営危機は、20代の若さで会社を立ち上げた私にとっても予想外でした。当然、リーマンショック後は財務面が深刻な状況に陥り、キャッシュフローが大幅に悪化。一時は社会保険や税金の支払いが滞ってしまう状況でした。会社は4億円もの負債を抱え、キャッシュが回らない状態で、負債を減らすためにできることは全て手を尽くすしかありませんでした。厳しい状況におかれ「何のためにこの仕事をしているんだろう」と思いましたね。

Q8

H. 経営危機をどのように乗り越えましたか

会社を立ち上げた当初は、利益を追求し成功することが主な目標でした。しかし、経営危機や社員の命を失うなどの悲劇を経験したことで、会社の存在意義を見直し社会的責任について深く考えるようになりました。自分が稼ぐことよりも、一緒に働いている人たちがどうしたら生き生きと仕事ができる環境になるか、どうしたらお客様に満足していただけるサービスを提供できるかを模索するきっかけとなりました。とにかく月末には支払いをしないといけませんので、立ち止まる余裕も暇もありません。お金の工面をしたり売上を上げる努力をしたりと精一杯の対応をして切り抜けました。そのように過ごすうちに、会社は利益を出すことも重要ですが、社会的責任や従業員の安全も同等に重要だと痛感し、従業員の生活や仕事環境を改善することも重視するようになりました。

Q9

I. 社員とのエピソード(名物社員紹介)、社員への思い

当社では自立心あふれる社員が多く活躍しています。採用担当の松原さんは学生時代から非常に優秀で、上場企業でのインターンやベンチャー企業へのプレゼンを行いながら大学在学中に起業しようとしていました。そこで出会ってアドバイスしたことがきっかけで「うちで挑戦してみる?」とオファー。現在はインターンや新卒の採用を担当し、明治大学や慶應義塾大学からインターン生を受け入れています。彼自身も新規事業の担当者として活躍し、社内で新たな展開を進めています。また、2024年における オリコン顧客満足度ランキング 引越し会社 関東において1位を獲得しました。この成果によりメディアからも注目を集めています。当社では、みんなが夢を持ち、志を抱き、挑戦する環境が整っています。失敗しても大丈夫という風土があり、そうした挑戦が面白い出来事を生み出しています。これらも皆さんの理解と協力があって初めて実現されることですので、周囲の支えにはとても感謝しています。

Q10

J. リーダーシップのスタイル

リーダーシップのスタイルに関して、基本的に細かいことはあまり口にしたくありません。なぜなら、人が最も成長するのは教えられているときではなく、自分が誰かをサポートし、何かを教えようとするときだと考えているからです。教えることによって自らも学び、成長することができます。どちらかというと挑戦できる環境をサポートすることが、本来私が1番やりたいスタイルですが、それが実現できているかどうかはわかりません。やっぱり口を挟んでしまうと思います。
経営の基礎は勉強であり、学ぶことは楽しいことだと思います。学んだ知識はただ単に知恵だけではなく、人の役に立てる形でアウトプットされることが重要です。人々からの感謝の言葉や改善された状況を見ると、それが最も嬉しい瞬間だと感じます。社員には、「仕事や自己成長を通して、自分が幸せに人生を生きること、それは困難な状況も含めて楽しいことではないか」と伝え続けています。

Q11

K. 事業を通して実現したい夢

当社では「社会に100のなくてはならない事業と100人のかっこいい社長を生み出す」ことを使命に掲げています。時代や価値観の変化に応じ、一人ひとりが自らの意義を見出し主体的に行動することを重視しています。経営においても現代のニーズに即した新たな取り組みや、従来の枠組みにとらわれない改革が求められます。社長とは、自律し責任を果たす人物であり、他者への責任転嫁をせず、変化に対応し成長する人物と捉えています。100人の素晴らしいリーダーが集まれば、その組織は非常に強固なものとなります。仕事が楽しくてやりすぎるという現象が起こることもありますが、それを前向きな方向にいかし、お互いを支え合うことでより良い結果が得られると信じています。自発的に挑戦する人たちと共に、世の中を良くするような環境を作っていくことを目指しています。

Q12

L. 夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり

私が最も大切にしているのは、手放していくことです。若い頃は「自分が自分が」と思いながら行動してきましたが、手放すことで余裕が生まれ、新しいものが入ってくると考えています。呼吸で例えるならば、吸うことだけではなく、吐くことに焦点を当て、全てを放出することで自然に吸い込むようになると感じています。退職される人がいても絶対に応援し、仲間との別れがあれば新しい出会いもある。必然的に手放すことで、また面白い仕事が入ってくるというのはありますね。さらに、相手や社会のために尽くすことが重要であり、その結果自らに返ってくると信じています。成功しないと感じる時や、努力が報われない時こそ、そこから学ぶことが重要であり、それを受け入れて諦めずに続けることを心がけています。自身の強みについては、学びたいことや探究心に溢れ、諦めずに努力し続けることだと考えています。

Q13

M. 社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること

2年前よりNPO法人テラ・ルネッサンスの活動を支援しています。20年以上前、当時大学生だった鬼丸昌也氏が、カンボジアで地雷被害の現状を目の当たりにし同法人を創設しました。東南アジアでの地雷除去や元子ども兵の自立支援など、平和に向かう支援活動を行っています。当社は今年3月、佐賀県の「企業版ふるさと納税活用型CSO地域課題解決支援事業」へ寄附を行いNPO法人テラ・ルネッサンスが取り組む「実践的グローバル人財育成事業」に参加しました。若手社員4名が佐賀県基山町の東明館高等学校で行われた授業に参加し、Society5.0に向けたリーダーシップを発揮するための4つの要素「ビジョン」「対話」「チーム」「セルフマネジメント」について学びグループワークを行いました。若手のリーダー人財育成と地域貢献を目指し、今後もこの取り組みを継続していきます。

Q14

N. 自社の強み、面白い制度

当社では毎年新入社員に入社直後から「理念かるた」プロジェクトに取り組んでいただいています。「理念かるた」とは、会社の存在意義や将来の理想像を明確にすることを目的として理念を身近に感じながら実践していくことに焦点を当てています。新入社員は入社後すぐにキックオフミーティングを行い、積極的に意見を出し合いながらプロジェクトを進めていきます。全社に募集をかけてかるたを制作、大会の社内外告知、かるた大会当日の準備などに携わり、新入社員が全社を動かすプロジェクトを通して仕事のおもしろさを実感していただきます。また、かるた大会やスポーツ大会などのイベントを通じて会社全体が一体となり、企業理念の浸透やチームの結束力の向上が図られています。異なる部署や事業所からの参加者が交流することで、コミュニケーションの促進や相互理解が深まり、組織全体の連携が強化されています。

Q15

O. 若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ

人生にはさまざまな試練や変化があります。私は引越会社をはじめ、たくさんの経験を積みましたが、それぞれに意味を見出すのは自分です。自分の心に意味を与えることで、物語が生まれワクワクして世界観が生まれます。引越業界は本来大変な仕事。でも、その苦労や困難があるからこそ、その壁を乗り越えたときに成長を実感し喜びや充実感を得ることができます。そして、その過程で人々とつながり、支え合い、共に成長できる仲間がいることも大切です。失敗や挫折を恐れる必要はありません。それらはすべて経験となり、成長の糧となります。仕事は人生の大きな一部です。だからこそ、自分のやりがいや喜びを見つけ、それを大切にし、周りに与えていくことが重要です。自分の心が熱くなる、奮い立つような言葉をもとう!時には落ち込み、悲しくなることもあるでしょうが、自分の応援歌のような言葉をたくさん見つけておくと、自分を励まし、周りの大事な人を勇気づけることができます。

COMPANY PROFILE

社名
つばさホールディングス株式会社
設立
1973年8月
業種
サービス業
事業内容
「経営のバトンを渡し志事を創出」
提供価値
社会に必要な100の事業と100の社長を生み出す 中小・中堅企業の価値ある事業承継の後押しとDX推進
本社
〒190-0012 東京都立川市曙町2-38-5
立川ビジネスセンタービル11F
拠点活動
https://tsubasa-holdings.co.jp/
活動エリア
東京、千葉、石川、全国
採用情報
https://tsubasa-holdings.co.jp/recruit/