SHACHO CARD SHACHO CARD

荒井 健司

FAVORITE

PROFILE

  • 企業名

    株式会社WoodStock

  • お名前

    荒井 健司

  • 生年月日

    1978.6.2

  • 出身地(都道府県)

    東京都

  • 出身校

    日本大学

  • あだ名

    ケンジ

  • 社名の由来

    世の中を魅了させる意味 ※アメリカの音楽祭から

  • 部活、特技

    野球

  • 趣味

    スキューバダイビング

  • 尊敬する人

    両親

  • 好きな映画

    KANO 1931海の向こうの甲子園

  • 人生のバイブル

    孫氏の兵法

  • テーマカラー

    インディゴブルー

  • パワー飯

    納豆

  • 好きなお菓子

    柿ピー

  • 底力の源

    神社巡り

  • 苦しいとき励みになった経営のテーマソング

    Another Sky(葉加瀬太郎)

  • 自分を動物に例えると

    小鹿(動物占い)

  • 好きなファッションブランド

    セレクトショップ(こだわりなし)

  • 子どもの頃の夢

    プロ野球選手

  • 生まれ変わったら何になりたい

    自分

  • 休みの日の過ごし方

    家族とのんびり過ごす

CEO STORY

Q1

B. 上記であなたを紹介してくれた方はどのような存在ですか 

会社の顧問弁護士を担当している堤世浩さんです。彼は小学校時代の同級生で、中学高校は別々でしたが、大学で奇しくも再会しました。ゼミは異なっていましたが同じ法学部に通っていたので、よく一緒に過ごしていました。卒業後、私は証券会社に就職し、彼は弁護士を目指して別々の道に進みました。その後数年して、私が起業した後に電車の中で偶然の再会を果たした後、「徳島」で発生したトラブルに対応するために顧問弁護士をお願いしたのが今につながる縁となっています。堤さんに顧問弁護士を引き受けていただいてから8年ほどが経ちますが、年に1回、堤さんの事務所に行って事業報告などをしています。プライベートではときどき食事を共にして、ビジネス以外の話題にも花を咲かせながら楽しい時を過ごしています。友だちとしては気の置けない、ビジネスパートナーしては頼もしくて頼りになる大切な存在です。

Q2

C. 事業内容を詳しく教えてください

主力事業は、ウェッブサイト「高校野球ドットコム」をメインとする野球専門のインターネットメディア運営です。「高校野球ドットコム」は、高校野球の全面支援をモットーに、全国の高校球児や野球部マネージャー、野球好きの方に向けた記事を発信しています。部活訪問や選手へのインタビュー、試合レポート、トレーニング方法、栄養学、野球用具の紹介など充実した内容のコラムも日々読者にお届けしています。中高生はもちろん、監督やコーチ、親御さん、高校野球ファンから幅広く支持を得ており、中高生には、読みやすいと好評です。外部ライター(スポーツライター)は全国各地に20名ほどおり、甲子園の予選のときは、47都道府県全てで取材を行っています。ウェブサイトの運営の他にも、野球用具のマーケティング調査や、MLB(メジャーリーグベースボール、いわゆる大リーグ)の翻訳事業を一手に引き受けています。また、徳島県にある独立リーグ「徳島インディゴソックス」の筆頭企業オーナーも務めています。

Q3

D. どんな学生でしたか

会社の顧問弁護士を担当している堤世浩さんです。彼は小学校時代の同級生で、中学高校は別々でしたが、大学で奇しくも再会しました。ゼミは異なっていましたが同じ法学部に通っていたので、よく一緒に過ごしていました。卒業後、私は証券会社に就職し、彼は弁護士を目指して別々の道に進みました。その後数年して、私が起業した後に電車の中で偶然の再会を果たした後、「徳島」で発生したトラブルに対応するために顧問弁護士をお願いしたのが今につながる縁となっています。堤さんに顧問弁護士を引き受けていただいてから8年ほどが経ちますが、年に1回、堤さんの事務所に行って事業報告などをしています。プライベートではときどき食事を共にして、ビジネス以外の話題にも花を咲かせながら楽しい時を過ごしています。友だちとしては気の置けない、ビジネスパートナーしては頼もしくて頼りになる大切な存在です。

Q4

E. 学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください

大学卒業後は証券会社に就職し、リテール(一般消費者向けの小売り)の営業をしていました。仕事を通じて経営者の方との接点が増え、経営者の方とお会いするうちに自分の中で起業して経営者になるという思いが芽生えました。父が会社員の家に育ったので、入社当時はそんな考えが頭に浮かぶとは思ってもいませんでした。人生は何が転機になるのかわからないものです。証券会社で4年半勤めた後に独立し、2007年に株式会社WoodStockを立ち上げました。この頃ITが成長産業であることを実感していましたが、私はド素人。ITに自分の好きなことを関連付けることができたら、事業として成立する可能性があると考え、それならば野球しかないと思ったことから野球専門のインターネットメディア事業を立ち上げました。早いもので、起業をしてから16年が経ちました(2023年現在)。好きなことができていますし、大変なこともありましたが苦労を凌ぐ楽しさがそれをカバーしているので、この仕事ができて本当にありがたいという気持ちでいっぱいです。

Q5

F. 最近感情が動いたエピソード

毎年、10月にプロ野球ドラフト会議が開催されるのですが、この時期には毎年心がそわそわします。当社が筆頭企業オーナーをしている「徳島」の選手がドラフトに選ばれるかどうかが、やはり非常に気になります。選手と一緒に喜ぶこともあれば、指名漏れの選手のフォローに回ることもあり、この時期には親御さんや監督の顔を思い浮かべて一喜一憂します。プライベートで感動したのは、動画配信サービスで見た『ガンジー』の映画です。大学時代、バックパッカーでインドを含めアジアのいろいろな国に行ったので、この映画には大変興味がありました。武力を伴わない「非暴力」、「不服従」、「非協力」による独立運動における精神的な高潔さを学ぶと共に、一人の「利他の精神」が大きなうねりとなって世界を動かしたことに感銘を受けました。自分の中で得たものは、非常に大きかったです。

Q6

G. 汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)

ベンチャー企業ですから過去にはキャッシュフローが回らないことが多々あり、徳島の球団の筆頭オーナーになったものの最初の2~3年は本当に大変な思いをしました。球団のキャッシュフロー改善のために、経営資産を使わざるを得ない状況になったこともあります。当社の会社の役員が球団社長をしているのですが、夜中に突然「明日中に一千万円用意しないといけません!」と電話がかかってきたこともありました。その時は、知り合いの社長さんなどに頭を下げ回って何とか必要な資金を用意することができました。あの頃は、夜電話がかかってくると、ビクビクして生きた心地がしませんでした。独立球団は株式会社ですが、半分は公的な性質を持っています。独立リーグにはプロ野球を目指す選手の育成の他に、地域振興という目的があるからです。地域に根差した球団を簡単に潰すわけにはいかないという使命感と責任感から必死でした。

Q7

H. 経営危機をどのように乗り越えましたか

これまで幾多の経営危機を乗り越えることができたのは、仕事(野球)が好きであるという情熱のおかげです。会社の経営が危機に瀕した時、資金繰りに困って債権譲渡以外に資金繰りの余地がないという局面に立ったこともありました。この時の借金は、持ち前の気持ちの強さで無事に返済することができましたが、気持ちの強さ以外にも、知り合いの社長さんなど周囲の方々が救いの手を差し伸べてくれたからこそ危機を乗り越えてここまで来ることができたのだと思っています。この意味では、私は非常に人に恵まれています。社長チップスエンタテイメントの会長である西川世一さんには、共同オーナーを紹介していただき九死に一生という場面で助けていただきました。そのご縁とご厚意には、今でも非常に感謝しています。

Q8

I. 社員とのエピソード(名物社員紹介)、社員への思い

現在の社員は7名です。皆とにかく野球が大好きで、集まれば食事の時ですら野球の話をする熱狂的な野球ファンです。そんな私たちですが、仕事には非常に高いプライドを持っています。「アマチュア選手BIG4」のドラフト候補4名の名称は、WoodStock経由で広まったことからも、発信力がついたと思っています。女性社員が1名いるのですが、私と年齢が近いことと家庭を持っているので、野球以外にも子育ての話などで盛り上がっています。社員の生活基盤を守っていくことが、社長である私の役目です。実は会社がある都内在住の社員は少なく、前述の女性社員は長野在住で、他の社員は九州や四国の徳島在住です。彼らとのやり取りは基本的にはリモートですが、会社の近くに住んでいる社員には週に1度、遠い方には月に1度出社をお願いしてコミュニケーションを取るようにしています。当社の外部ライターは、全国各地で精力的に取材を行い情報発信しています。

Q9

J. リーダーシップのスタイル

この質問に答えるのが、一番難しいです。リーダーシップを発揮するタイプではないので。「俺についてこい」と引っ張っていくスタイルには憧れますが苦手です。実際に、野球人生の中でも守備はずっとファーストでした。ファーストは、「落ち着いて全体を見渡せる性格の持ち主に向いている」と、言われているポジションです。「皆と話して、コミュニケーションを取る」ことは意識してできているので、性格的にはこのスタイルが向いているのかも知れません。こんな私ですが、社員がついてきてくれるとしたら、それは「野球」がつなげてくれているのだと思います。余談ですが、私は左投左打の左利きです。箸を持つことと文字を書く時には、右手を使います。左利きはファーストに向いていると言われているので、ここを守っていたのも何かのご縁だったのかもしれません。社長にも、ピッチャータイプ、キャッチャータイプ、そしてファーストタイプなどいろいろなタイプがいるのではないでしょうか。

Q10

K. 事業を通して実現したい夢

証券会社にいたこともあって、会社を立ち上げた当初はIPO(新規公開株式)を目指していました。でも10年15年と続けてきて、現在運営しているインターネットメディア「高校野球ドットコム」を通じて、少しでも多くの人に笑顔を届けられればそれでよいと思うようになりました。社員に幸せになってもらって、取材をした人に喜んでもらうことができるのが夢です。今後違うサービスを行うとしても、それを受けた方が笑顔になるようなものを提供していきたいと思っています。現在、野球人口が減少しているのですが、その対策のためには子供たちの母親が野球に興味を持ち、楽しんでもらう環境を作ることが必要だと思っています。未就園児は、母親との関わりが最も大きいので子どもに野球を勧めてもらえれば百人力です。そのために、キャッチボールを気軽に楽しめるイベントなどを考案しています。人口の減少は避けられない現実ですが、その下げ幅以上に野球人口が減少することのないようにと思っています。余裕ができれば、野球以外の他のスポーツの良さも伝えていく活動をしたいと考えています。

Q11

L. 夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり

あまりこだわりがない方です。こだわりがないことが、こだわりかもしれませんが。そうは言っても、やりたいことや夢は口に出すようにしています。「将来的に○○したい」「いずれこうなりたい」ど、いろいろな場所でいろいろな人に語っています。そうすることで、自分の中で決意が固って頭の中が整理されていくからです。現在の私の夢は、「野球の総合商社になる」ということです。インターネットメディアでは高校野球を扱っていますが、対象を野球全般に広げていきと思っています。また、野球用品のマーケティング調査や翻訳事業などにも今後はもっと力を入れる予定です。2022年からはエージェント業務も開始し、メジャーリーガーだった田澤純一投手(現社会人野球ENEOS所属)のメキシカンリーグ入りをサポートしました。「野球のことならWoodStock」と言われるようになりたいです。

Q12

M. 社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること

社会貢献やSDGs事業の一環として、メーカのマーケティング調査を行っています。スパイクやアンダーシャツの試着、バッドの試し打ちなどを行い、アンケート調査も数多く行っています。2022年からは、社内の商品在庫の一部を東南アジアの子どもたちに寄付する活動を始めました。当社の地域貢献活動といえば、徳島県での活動を外して語ることはできません。1年に200回ほど野球教室や海辺の清掃、スクールガード(子どもの見守り活動)、小学校で選手とともに食事会などを実施しています。野球児の人口を増やす活動の一環として、お母さん向けのキャッチボール教室も開催しています。軟式テニスで使うような柔らかいボール(カラーボール)を使いグローブもはめないので、親子で手軽に楽しめます。今後は本業のメディア事業の方でも、社会貢献、地域貢献として何ができるか検討していきたいと思っています。(

Q13

N. 自社の強み、面白い制度

面白い制度はともかくとして、当社の強みはとにかく仕事(野球)が大好きで、楽しんで働いている社員ばかりが集まっていることです。仕事でもプライベートでも、ドラフト会議の前はもうてんやわんやのお祭り騒ぎです。野球界は、シーズンとオフシーズンがはっきりしています。シーズン中は、土日に試合があるため出勤になることから月曜など平日を休みにし、オフシーズン(12、1、2月)に休みを取りやすくしています。全国に取材に行く夏の高校野球の予選のある7月が、一番忙しいです。全国にスタッフがいるので関係者で集まって飲食をする機会も多くあるのですが、「好きなタイプは?」という話になっても野球選手の名前が延々出てくるという逸話もあるような、根っからの野球好きばかりが揃っています。

Q14

O. 若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ

未来を担う若者とは、一緒に仕事に夢中になって取り組み、その結果世の中に未来に、必要とされるサービスを作っていきたいと思っています。私は大学卒業後、会社員になりました。証券会社にものすごく興味があったわけではなく、内定をもらった会社の中から選んだにすぎません。やりたいこと(目標)は、働きながら見つけたら良いと思っていましたが、その通りの人生になりました。大リーグのロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平選手は、子どもの頃に大きな目標を立て、そこに向けて何をどうしたらいいか逆算して行動するタイプ。私とは正反対です。目標を持つことは大切ですが、それをみつけるタイミングは人それぞれ。ですから、今目標がなくてもいいと思います。22、23歳の私は、確かなものを何も持たず、働いてお金を貯めてまたバックパッカーでもしようかと考えていたぐらいですから。若い人にはまずは社会に出て経験を積んでみれば良いと助言をしたいです。

Q15

P. 家族へのメッセージ

私の仕事は土日不在で出張も多いのですが、それを理解してくれる家族には感謝の気持ちでいっぱいです。この取材も、実は出張先で受けています。会社創業当時は独身でしたが、妻とは会社員時代から交際していたので、180度人生の方向転換をした私によくついてきてくれたなと思っています。11歳になる息子は野球もしているのですが、一緒にいる時には野球のこともそれ以外のこともよく話します。子供の野球の朝練に付き合っていますし、勉強もしっかり教えています。不思議に思われるかもしれませんが、実は私には特定のファンの球団がありません。「徳島インディゴソックス」の選手がどこかの球団に入団してほしいと思っているうちに、すべての球団のファンになってしまったからです。「徳島インディゴソックス」の選手は10年連続でドラフト指名され、それぞれが現在所属する球団で活躍していますので、全ての球団の試合を見るのを楽しみにしています。2023年のWBCの最後の試合は、東京ドームに行き家族総出で観戦しました。これからも、野球を通じて家族とのつながりを大切にしていきたいです。

COMPANY PROFILE

事業内容
インターネットメディア事業
提供価値
高校野球ドットコム