


東京都千代田区
ドリームムービー株式会社 代表取締役社長 上田 寛
KAN UEDA
「成功イメージの映像化」「夢を映像でかなえる」こと。
企業はビジョンを持ち、それを目指して進んでいます。企業の目標や夢を映像で具体的に表現し、この映像を定期的に観ることにより、社内全体で目標を共有することができます。
また、この映像は社内のモチベーションを向上させるだけでなく、ステークホルダーにも会社のビジョンへ理解を深めてもらい、さらにそのビジョンに共感し、応援していただくことが期待されます。
これからも、私たちが大切にしている「愛情」と「感謝」の価値を、一人ひとりが持つ独自のイメージと結びつけて映像化していきます。観る人々が感動し、共感するような映像を制作することを通じて、世界に愛が溢れる瞬間を創り出していきたいと思っています。私たちの映像が人々の心に響き、愛と感謝の輪を広げることに繋げていきます。
PROFILE
企業名
ドリームムービー株式会社
お名前
上田 寛
生年月日
1961.05.02
出身地(都道府県)
出身校
慶應義塾大学
あだ名
かん
キャッチコピー
ワクワク未来のクリエイター
夢
夢・目標の達成と愛情・感謝を伝えるお手伝い
人生成分6つのキーワード
愛・縁・エレキギター・目標・夢・映像・北斗の拳
CEO STORY

あなたを良く知る人物に紹介してもらってください(他己紹介)
勤続10年超の社員であるオギモトです。社長をよく知る一人であると思います。社長は、新たなコンセプトで映像制作会社を立ち上げた起業家であり、前職とは異なるビジネスへチャレンジするフロンティアスピリッツの持ち主でもあります。当社の理念は個人・法人を問わず「夢や目標の実現を映像によってサポートする」ことで、パーパスでありモチベーションでもあります。
社長の掲げる理念に共感したスタッフが現在、映像制作を通して人々の目標実現をサポートしています。創業15年を見据え、社長の信念に変わりはありません。それが当社ドリームムービーの存在意義でもあるからです。つまり社長の人物像を言うならば「チャレンジ精神」と「折れない心」を持つ起業家なのです。
追伸、チャレンジ精神の表れとして、格闘技、楽器、執筆、様々なことに挑戦していることを付け加えておきましょう。

上記であなたを紹介してくれた方はどのような存在ですか
当社で現在も勤務している社員のオギモトさんです。設立時は大阪で別のメンバーと業務を行っていました。設立3年目の第2創業時期に、東京で採用した一人が彼です。映像制作や編集に長けた技術者ですが、当社は少数精鋭のため、いろいろな業務をこなさなければなりません。そこで、彼には映像制作だけでなく売上の管理などを頼みました。いわゆる「職人」の中には事務的な仕事が馴染まない人もいますが、彼は仕事の重要性を理解し、よくやってくれています。ある意味変わったところもありますが、不思議な魅力を持つ人格者です。
他でもお話しますが、社員同士のコミュニケーションを取るため月2回の社内研修を行っています。最初は私が主導で行っていましたが、最近は彼に進行をお願いしています。営業部分や数字の取りまとめも彼に任せており、さまざまな業務を分担できるので非常に助かっています。パートナーというか右腕的な存在です。私はリーダーシップがある方ではないので、彼に引っ張ってもらっていますね。

事業内容を詳しく教えてください
当社は、企画プロモーション映像や販促映像を中心に、「成功イメージの映像化」「夢を映像で叶える」をテーマに映像制作を手がけております。
情報発信や集客のための動画制作では、文字だけでは伝えきれない情報を映像で鮮明に表現し、視聴者に共通のイメージを持ってもらうことを目指しています。
また、定額制の映像制作や会社案内映像も提供し、特に会社案内映像では、企業の雰囲気や仕事の様子をリアルに伝えることで、人材採用時の期待と現実のギャップを最小限に抑えることができます。
創業時から大手保険会社のセミナー映像を多数手がけており、豊富な経験と実績に基づく映像制作で、構成力や企画力には定評があります。さらに、個人向けには「夢の映像化」によって、夢や目標の実現を支援し、映像を通じて社会貢献や働く喜びを伝える感動・共感ムービーの制作も行っています。

どんな学生でしたか
広島で生まれましたが、小学校1年生の時に父が病に倒れ長期入院することになりました。それがきっかけで家族の生活は一変し、中学生まではなんとなく暗く、モヤモヤした日々が続きました。学校では明るく振る舞っていましたが、母親が慣れない運転で病院へ向かう姿を見るたびに、私の中には表現しきれない感情が湧き上がっていました。
スポーツは得意でしたが、中学2年生の時に盲腸の手術をした後、走ることに違和感を覚えようになりました。以前のように敏速に走ることができなくなったのです。しかし、数年後、父の体調が良くなり退院した後、不思議と私の足の調子も回復し、手術前のように走ることができたのです。
この経験を通じて、心の持ち様や気持ちが体調や能力に影響を与えることを実感しました。高校時代は音楽に興味を持ち、ロックバンドを結成して学生生活を楽しんでいました。
そして、大学進学の際には広島の大学を選びました。地元を離れるという選択肢は、当時の私にとって考えられないものでした。

学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください
大学の先輩がAGF広島支社に勤務していたことがきっかけでAGFを受け、入社しました。AGF大阪支店ではマーケティングの仕事に携わり、コマーシャル制作なども手がけました。その際、映像制作のコストの高さを実感しました。
その後、プレジデンシャル生命にてライフプランナーとしてのキャリアをスタートさせ、入社わずか1ヶ月で、優れた営業成績を収めました。さらにキャリアを積み、大手保険会社に移籍後は教育や育成に従事し、業界をより良くしたいという思いを抱くようになりました。
また、40歳の時に慶應大学の通信課程に入学。仕事と勉強の両立は想像以上に大変でしたが、無事卒業し、自分のしたいことをやり切った爽快感を味わいました。
保険の仕事をこのまま続けるか独立するか悩んでいた頃、勤務先の保険会社が大きく変わることを機に10年間温めてきた構想を実現すべく独立しました。

最近感情が動いたエピソード
当社は動画を作成する前に、お客様やクライアントとのヒアリングを重視しています。私たちのコンセプトは「夢を映像でかなえる」。お客様には、まずその夢や目標を語っていただきます。多くの男性クライアントは、欲しい車や将来の仕事の目標などを映像のテーマとして挙げます。
ある女性クライアントとの打ち合わせが心に残っています。彼女の夢は物質的なものではなく、お子様や両親との関係、コミュニケーションをテーマにしていました。彼女は両親との関係に難しさを感じており、それを改善して良好なコミュニケーションを持つことを夢見ていました。その深い思いを映像にする過程で、そして制作した映像を見たとき、私は感極まり涙したのです。
この体験を通じて、夢や感動を映像で伝えることの価値や重要性を再確認しました。それがまさに当社のポリシーであり、存在意義だと確信しました。

汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)
経営の道は決して平坦ではありません。私も資金面での困難に直面したことが何度もありましたが、特に心に残るのは、新しい事業の立ち上げ時に感じた危機感です。
40代半ば、私は長い間従事してきた保険業界でのキャリアを継続するか、あるいは長年抱いてきた構想を実現するために独立するかという大きな選択を迫られました。
個人の夢や目標を映像化し、それを毎日視聴することで夢を実現へと導く、「夢を具現化する映像」を制作したいと思っていました。
しかし、この新しい取り組みが実際に事業として成功するのか、私の選択が正しいのかと不安になりました。さらに、このアイデアを友人に話したとき、彼らからも「それは難しいのでは?」という意見を受けました。
一方で、当時私は大手保険会社で教育や指導をしており、やりがいや保険業界をより良くしたいという強い想いがありました。
この葛藤の中で、私は次の一歩を踏み出す決意を固めたのです。

経営危機をどのように乗り越えましたか
私は「果たして自分が本当にしたいことなのか?」と自問し、心の声を重視して選択しました。その結果、情熱を感じる動画制作の事業を始めることに決めました。
2009年、現在の株式会社ドリームムービーを創業。
しかし、個人向けの「夢の映像化」は困難を極めました。個別のヒアリングや制作に多くの時間を要したのです。
一方、企業からは会社案内やマニュアルなど多くの依頼をいただき、徐々に仕事は増えて、会社も大きく成長していきました。
また、企業向けに「成功イメージの映像化」を提案しました。それは単なる数字を示す映像ではなく、企業のトップや企画担当者の真の思い、その背後にある夢やビジョンを伝える映像制作を構想しました。これにより、企業の中期・長期計画の数字だけでなく、社長や経営陣の愛情や感謝の気持ち、情熱やビジョンを伝え、ステークホルダーからの共感にも繋がります。
私は「できること」よりも「本当にやりたいこと」を選択することを重視しています。この考え方が、人生の危機を乗り越える大きな力となりました。

社員とのエピソード(名物社員紹介)、社員への思い
私は、常に社員たちと良い関係を築くことを心がけています。
当社には、映像のプロフェッショナルとして動画制作のスキルを持ったスタッフが揃っていますが、
数字やデータをまとめるような業務は私一人で行っている状態でした。この点を改善するため、私が講師となり、社員が数字に関する知識やコンプライアンスを学ぶ勉強会を月に2回開始しました。
この取り組みの結果、現在では社員が数字を理解し、経営に関しての意識が高まりました。また、そのモチベーションが他の社員やスタッフにも伝わり、具体的な目標設定ができるようになったと感じています。
今後は、企画や営業のスキルを持った社員を育成していきたいと考えています。また、外部との連携も強化していきたいです。このような取り組みを通じて、会社全体のスキルアップや業務効率の向上を目指しています。

リーダーシップのスタイル
他でもお話しましたが、「自分が正しいから、ついてこい」というリーダーシップをとれるタイプではありません。私が意識しているのは、「伝える場」を作り、社員同士のコミュニケーションを大切にしていることです。
コロナ禍で社員同士が顔を合わせる機会が減り、これまで行っていた外部講師を呼んで月1回の勉強会を行うことが難しくなりました。このままではコミュニケーションが取れなくなると危惧し、リモートで毎朝9:00~9:15にミーティングを行い、本日の業務を確認するようにしました。さらに、週1回の社員との個人面談を導入しました。仕事のことだけでなく個人の悩みなども話せるようにしています。当初は1時間かけていましたが、長すぎるのは負担になるので、15分程度に短縮しました。
現在は月2回、9:30~12:00に社内研修を行っています。社員のモチベーションの向上や一般的な成功哲学やビジネスマンとしての心構えから始め、情報セキュリティやコンプライアンス、契約関係についてのトピックまで話をしています。現在まで85回ほど実施しており、この継続が私のリーダーシップかもしれません。

事業を通して実現したい夢
当社を設立した目的は、「成功イメージの映像化」「夢を映像でかなえる」こと。これは、個人や企業の夢や目標を実現するためのサポートを意味します。企業はビジョンを持ち、それを目指して進んでいます。企業の目標や夢を映像で具体的に表現し、この映像を定期的に観ることにより、社内全体で目標を共有することができます。
また、この映像は社内のモチベーションを向上させるだけでなく、ステークホルダーにも会社のビジョンへ理解を深めてもらい、さらにそのビジョンに共感し、応援していただくことが期待されます。
これからも、私たちが大切にしている「愛情」と「感謝」の価値を、一人ひとりが持つ独自のイメージと結びつけて映像化していきます。観る人々が感動し、共感するような映像を制作することを通じて、世界に愛が溢れる瞬間を創り出していきたいと思っています。私たちの映像が人々の心に響き、愛と感謝の輪を広げることに繋げていきます。

夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり
35歳の頃、私は自分の夢や目標を具体的にメモにまとめました。ただ文字で書くだけでなく、具体的な写真を貼り付けてビジョンボードを作成しました。当時の私の夢は「ハワイに行きたい」でした。まず、夢をメモに書き、ビジョンボードには、泊まりたいホテルの写真や海辺の写真を貼り付けました。そして、バルコニーから見える景色など、具体的なイメージを持ち、夢を強く意識しました。
私はこのビジョンボードを毎朝見て、夢をイメージし続けた結果、3年後にそれらの夢が実現しました。この経験から、「夢を実現するためには、言葉だけでなく映像での具体的なイメージが非常に効果的である」と確信しました。
映像は多くの人々と共感や共有ができる強力なツールであり、それを活用することで夢を実現させることができると信じています。これが私の最大の強みであり、経営におけるこだわりとなっています。

社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること
当社がSDGsの取り組みの一環として重視しているのは、小さな一歩から始めることです。そのために、当社が位置する東京都千代田区の地域のお店や医院、企業をサポートし、地域のつながりを強化し、活性化を目的としたプロジェクトを立ち上げました。この地域で頑張るさまざまなビジネスをサポートするため、私たちの専門である映像制作をボランティアで提供し、それを宣伝手段として利用してもらう取り組みをスタートしました。
また、映像の拡散をより効果的に行うため、お客様からの貴重な意見やアイデアを積極的に取り入れ、共同作業を進めています。このような協力的なアプローチを通じて、お客様との間に深い信頼関係が築かれていると感じております。
このプロジェクトを通じて地域への貢献ができ、感謝の声を受け取ることは、私たちにとって大きな喜びであり、その意義を深く感じています。

自社の強み、面白い制度
制度ではないのですが、対外的に認めてもらえるために、ISO27001※1を2024年3月27日に取得しました。私の会社は大手企業や金融機関と直接取引があるため、信用を得るための投資と考えています。認証を受けることで、社員に誇りを持ってほしいのです。
※1情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に関する国際規格。
上記で紹介したように月2回の社内研修も、特徴ある制度です。
社員からは福利厚生を充実してほしいとの声はありますが、その前に業績を上げることが大切です。小さな会社だから、自らの力で業績を上げていくという意識を持ってほしいのです。ノルマは設けていませんが、「会社におんぶされて、安泰ではいけない」と社員に伝えています。
ただ2024年度からは健康経営※2にも取り組んでいます。協会けんぽ(全国健康保険協会)の企業健康宣言「金の認定」「銀の認定」があるのですが、今年は「銀の認定」を目指します。これにより、健康診断の実施や、仕事中の飲み物の指導(カロリーの高いもの、糖質の多いものを控えるなど)、受動喫煙の防止を実践しています。
※2 従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に実践すること。

若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ
大学4年生の就職活動中、母はなぜか占い師に私の就職活動を占ってもらったのです。結果は「不採用」でしたが、採用されました。そのとき感じたことは、「他人に人生を決めてもらうのはダメだ」ということ。そして、難しいと思っても自分がやりたいことをやるべきだと思いました。
ですから、若い人たちに言いたいです。できることよりも本当にやりたいことを大切にしてほしいと。これは勇気が要ることです。でも、本当にやりたいことだったら難しくてもチャレンジするはずです。とはいっても、志もないのに司法試験を受けるのは違うと思いますが。
そして、やりたいと決めたら1~2年で諦めないで続けてほしい。「コツコツが勝つコツ」という言葉もありますが、コツコツと愚直に成し遂げることは大切です。ジャネーの法則のように、年齢と共に時間は短く感じるので、3~5年、10年と続けることは苦痛にならなくなります。もちろん、自分が何をすべきかしっかり考えることも必要です。

家族へのメッセージ
妻へメッセージを送ります。
新卒のとき大阪で働いていた頃、友だちの紹介で出会ったのが私たちの始まりでした。同僚ではありませんが23歳で出会い、31歳のAGFに勤めていたときに結婚しました。私の世代としては、遅い方だと思います。
結婚後、最初の転職のときは心配されましたが、起業するときは応援してくれました。とはいえ、リスクはあるし良いことばかりではないので、辛い経験もさせたと思います。
起業当初は、妻は別の会社で働いていましたが、人を雇用してから人事や総務を手伝ってもらっています。
今は15期目を迎え、公私とも一緒にいる時間がとても長いです。当初は一緒に仕事をすることは想像していませんでした。難しい面があるかと思ったのですが、これが案外うまくいっています。
そういうわけで、人として生まれて出会えて良かったです。公私に渡るパートナーとして、ありがとうという言葉しかないです。
COMPANY PROFILE
- 社名
- ドリームムービー株式会社
- 設立
- 2010年5月10日
- 業種
- 情報通信業
- 事業内容
- 夢・目標、愛情・感謝を映像化
- 提供価値
- 世界中の人々の「人生」「ビジネス」を豊かにする
- 本社
- 〒102-0093
東京都千代田区平河町1-5-4 平河町154ビル5F
- 活動エリア
- 東京