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宮城県

有限会社フィダール

代表取締役

林 翔太

SHOTA HAYASHI

食産業をもっと強く・楽しく・誇らしくする

私たちの夢は大きく3つあります。「食産業をもっと強く・楽しく・たくましく」「人と元気で溢れる街並みを創る」「未来を担う人財を育成する」ことです。自社で生産、加工、物流、販売まで行える体制を築き「地域の食の旗振り役」として、活力創造や社会課題解決を目的とした業態をいくつも開発し、循環型の地域経済や地域文化の維持発展に貢献したいと考えています。そして、人の魅力と食を通じた地域のコミュニティづくりを広げ、人と人との交流から生まれる活力や地域の魅力を発信し続ける存在でありたいと考えます。豊かな心に満ち、常に多くの人から必要とされる会社、地域の実現を目指しています。

FAVORITE

PROFILE

  • 企業名

    有限会社フィダール

  • お名前

    林 翔太

  • 生年月日

    1987年8月7日

  • 出身地(都道府県)

    宮城県

  • 出身校

    宮城県調理製菓専門学校

  • あだ名

    はっしー

  • 自分の名前の由来

    フランス語で「誠実」 真摯さと真心をもって人のためになることをする

  • キャッチコピー

    食の豊かさを届けるミスター仙台っ子

  • 次世代に誇れる会社と地域を創ることと、食産業をもっと強く・楽しく・誇らしくすること

  • 社名の由来

    フランス語で「誠実」 真摯さと真心をもって人のためになることをする

  • 人生成分6つのキーワード

    家族、感謝、心の豊かさを感じる生き方、人の役に立つ、お金は目的を達成するための手段、健康

  • 部活、特技

    硬式テニス

  • 趣味

    テニス・音楽・読書

  • 尊敬する人

    松下幸之助

  • 好きな映画

    ジブリ

  • 人生のバイブル

    道をひらく

  • テーマカラー

    ロイヤルブルー

  • ゲンかつぎアイテム

    父から貰った時計

  • パワー飯

    激辛料理、焼肉

  • 好きなお菓子

    じゃがりこ、和菓子全般

  • 底力の源

    家族・社員・仲間

  • カラオケ十八番

    世界が終わるまでは/WANDS

  • 苦しいとき励みになった経営のテーマソング

    俺たちの明日/エレファントカシマシ

  • 自分を動物に例えると

  • 好きなファッションブランド

    comoli、ユニクロ

  • 子どもの頃の夢

    科学者

  • 生まれ変わったら何になりたい

    自分

  • 休みの日の過ごし方

    家族とゆっくり

VIDEO

CEO STORY

Q1

あなたをよく知る人物(家族・従業員・友人など)にあなたを紹介してもらってください。(他己紹介)

法人会の経営塾を通じて親密になりました。創業者であるお父様が逝去され、若くして2代目社長になりましたが、若さを強みにしながら先代の想いを胸に社員さんと向き合い続ける姿は尊敬の念に堪えません。昨今のパンデミック禍では様々な経営判断が求められる中、「食の喜びや豊かさ」を追求し、新たな挑戦に取り組む姿に感銘を受けた社員さんも多いと感じており、かくいう私もその一人で日々様々な刺激を頂いています。しかしながら、経営や学びに貪欲なだけではなく、純粋に遊びや家族との時間を大切にしながら人生を楽しむという一面もあります。ある時は真面目で誠実な人、ある時は変態で楽しい人、その正体は?これからの活躍が楽しみです!

Q2

上記であなたを紹介してくれた方はどのような存在ですか

後藤さんとは5年前、法人会の経営塾を通じて知り合いました。そこで半年間、お互いに経営や人生について語り合うなど経営人生の中でも特に濃い時間を共にしました。広告業をメインに飲食店の経営や農業など次々とチャレンジする情熱と実行力、人とのご縁を大切にする姿勢が素晴らしくとても尊敬しています。僕より9つ年上なので頼れるアニキのような存在ですが、フランクな人なのでお互い色々なことを相談し合ったり、BBQや祭りで一緒に神輿を担いだりと、ある時は経営者仲間や友人として、ある時は良きライバルとして関わらせてもらっています。本当に色々なことを共有しているので、何を書かれるかちょっと心配でしたが、笑。他己紹介があると聞いたとき、真っ先に思い浮かんだ方です。

Q3

事業内容を詳しく教えてください

弊社は「従業員一人一人の魅力を最大化し共に良い人生を歩む」「心に残る味を追求・提供することで世の中を豊かにする」という理念を掲げ、宮城県仙台市を中心に飲食店を軸に、食品の製造販売、卸売りなどの事業を展開しています。メイン事業である仙台とんこつらーめん専門店「らーめん堂仙台っ子」は、1995年に仙台で1号店をオープンして以来、約30年間、地域に愛されるお店づくりを目指し、出店エリアごとに商品コンセプトを掲げ、技を磨いてきました。おかげさまで多くの方々にご支援を頂き、現在は直営6店舗・独立店7店舗を展開しています。また、仙台の人たちに地元名物牛たんをもっと楽しんでほしいという想いから、牛たん定食専門店「牛たん若」を2012年にオープン、2023年には「一杯で満足できるごちそうスープ。手間をかけずに栄養も美容も食事のよろこびも」をコンセプトにしたECブランド「One-Do」をオープンしました。
「らーめん」「牛たん」の職人の技という自分たちの強みを活かし、県内外の飲食店さんに、麺や餃子、牛たん料理の卸も行っています。

Q4

どんな学生でしたか

3歳で小児喘息になり、小学校高学年までほとんど学校に通うことができず、家と病院を行き来する生活を送っていました。そのせいか、とても人見知りで大人しい子供だったと思います。しかし中学1年生でテニスを始めてからは体力もつき、友達も増え、気が付けば部活三昧の日々を送っていました。その頃から音楽にも興味を持ち、ベースをやり始めて友達とバンドをやったりしていました。おかげで成績がとても悪く、高校もギリギリ滑り止めの学校に入学し、そこでも同じような生活をした結果、勉強は諦めて職人の道に進もうと決めました。笑昔から親の影響もあって料理が好きだったので、調理の専門学校に通い、中華料理屋でバイトをしながら今度は料理に打ち込みました。とにかく勉強はできませんでしたが、ハマったことや好きなことはとことんやる!そんな学生だったと思います。

Q5

学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください

専門学校時代も変わらず勉強が苦手でしたが、実技は気合いを入れてやっていたので、卒業料理コンクールでは、中國料理部門で2位になることができました。やはり料理人が自分の天職だなと感じたので卒業後、株式会社聘珍楼という横浜中華街で最も歴史のある会社に入社し、中國料理のコックの道を歩み始めました。しかし3年程たった頃、東日本大震災が発生。勤めていた店舗は撤退が決まり、次の職を探そうとしていたときに、父親から「会社を継がないか」と言われたんです、とても迷いました。父が始めた「らーめん堂仙台っ子」は、自分で言うのもなんですが仙台では有名で、小さい頃から周りの人に将来は安泰だねとよく言われていましたが、実はそれがとても嫌で、会社は継がずに自分で店を持つんだと決めていたんです。でもコックとして働くようになって初めて親父の凄さや想いを知り、跡を継ぐことを決心しました。入社2年目の年に父が末期の肺がんと診断され、26歳のとき代表取締役に就任しました。

Q6

汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)

自分にとって最大の危機は2つありました。1つは人生の危機とも呼べるもので、父の病気で急遽、26歳の若さで代表取締役に就任したため、周りからどう認めてもらうか、結果を出すかという大きな課題が降りかかったことです。とにかく現場に出まくり、苦手だった勉強も必死にしました。様々な法人会にも所属し、寝る間も惜しんで学びまくりました。その結果体を壊し、1年以上仕事ができなくなりました。それどころか普段の生活もままならない状態が続きました。常に会社の心配をする日々が続きましたが、その心配をよそに社員たちが奮闘してくれた結果、会社は過去最高の売上を出しました。そして僕は家族の支えや食事療法のおかげで復帰することができたわけです。2つ目は病気から復帰してすぐに新型コロナウイルスの流行が始まったことです。わずか数カ月のうちに売上は半減、もしかしたらあと半年で会社が潰れるかもしれないという状況にまで陥りました。

Q7

経営危機をどのように乗り越えましたか

1つ目の危機は、何より社員の力が大きいと思います。そして、自社の理念から計画までを記した経営指針書を作成し始めていたことが大きかったと考えています。自分が病気になる直前に自分たちの指針書を作成するプロジェクトを進めていました。そこで、自分たちの存在意義やビジョン、強みや3年間の計画を社員と共に考え作っていたからこそ、社長不在の中でも主体的に動くことが出来たのだと思います。そのこともあり当時作っていた理念の一部を書き換え「従業員ひとりひとりの魅力を最大化し共に良い人生を歩む」としました。2つ目の新型コロナウイルスに対しては、お客様がそもそも外出できない状況が続いたので、自社工場を持っている強みを活かし、冷凍ラーメンの開発を行いました。それをECで販売したり、他社とのコラボ企画を行ったり、とにかくお客様が外出できないなかでどうやって「食の楽しみや喜び」をお届けし元気になってもらうか、日常の豊かさを味わってもらえるかを考え実行しました。

Q8

最近感情が動いたエピソード

最近感情が動いたのは、小2の8歳になる息子の成長と優しさです。私は、仕事柄付き合いも多く帰りが遅いことが多々あるのですが、その短い時間の中で今日何があったのかを話してくれたり、一緒にゲームをしようと誘ってくれたりします。最初は、自分の話を聞いて欲しい、遊びたいという自分の欲求なのかなと思っていましたが、ある時、妻から「最近パパ疲れてるね」「あまり笑ってないね」って心配してたよという話を聞き、息子なりに私を楽しませようとしてくれていることに気づきました。仕事をしている時は、常に全力を出しているのでつい家に帰るとスイッチを切ってしまうのですが、子供はしっかり見ているんだなと思いました。人の心配をし、その人に対して自分は何ができるのかを考えられるようになった息子の成長がとても嬉しかったです。

Q9

リーダーシップのスタイル

毎年、理念から計画までを記した経営指針書を更新しているのですが、ある時店長から「このままではダメだと思います。一度全社で反省会をしませんか」と言われました。店長会議で「部下のモチベーション向上に必要なことは何か」「どのように成長してもらうか」を話し合っている時、その店長から「私たちは現状の会社の状態認識不足により間違えた目標、過度な目標に進みつつあると思います。一度、会社の歩みや私たちがやってきたことを振り返り、今何を優先すべきかを考えないと、部下のモチベーション向上も教育もうまくいかないのでは」と言われ、ハッとしました。毎年更新はしていましたが、結局は社長である私と一部の幹部だけの指針書になっていたことに気付かされたのです。そこからは、会社が良くなれば自分たちも良くなると思ってもらえるような指針書創りを全社一丸で創ることを目指しています。このように社長が間違った方向に進みそうなとき意見するのはとても勇気がいることだと思いますが、その店長はしっかりと伝えてくれたので本当に感謝しています。

Q10

リーダーシップのスタイル

社長の役割はビジョンと中期の方向性を示すことだと考えています。計画をどのように進めるかは社員に任せ、自分はあまり口を出さないようにしています。極端に言えば自分の役割以外は何もしないよう心がけています。もちろん、最初のうちは基本的なことを教えますし相談にも乗りますが、まず社員に考えてもらうようにしています。なぜなら、自分一人の力では会社を今以上に成長させることが出来ないからです。正解がない世の中で社長一人の考えや経験だけでは限界があります。自分が優秀なカリスマリーダーになるよりみんなの力を発揮させ、多くの人が主役になる自立した組織を目指しています。

Q11

事業を通して実現したい夢

私たちの夢は大きく3つあります。それは「食産業をもっと強く・楽しく・たくましく」「人と元気で溢れる街並みを創る」「未来を担う人財を育成する」ことです。まず、自社で生産、加工、物流、販売まで行える体制を築き、「地域の食の旗振り役」として、活力創造や社会課題解決を目的とした業態をいくつも開発し、自社のみならず、循環型の地域経済や地域文化の維持発展に貢献したいと考えています。そして、人の魅力と食を通じた地域のコミュニティづくり(店舗出店、イベント主催、地域との共同プロジェクト)を広げ、人と人との交流から生まれる活力や地域の魅力を発信し続ける存在でありたいと考えます。それらを担う人財が豊富で、みんなが仕事を通じて人生の醍醐味を味わい、日々邁進することが出来る。豊かな心に満ち、常に多くの人から必要とされる会社、地域の実現を目指しています。

Q12

夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり

私の強みは、一度決めたことはやり続けることと、様々な角度から物事を見ること、単純に料理が好きということです。全ての事に失敗はなく、ただフィードバックがあるだけだと考えているので、うまくいかないから辞めるということはしません。人に対しても、任せたことがうまくいかないからすぐ人を変えるということはせず、まずやってみてもらう。その中で得手不得手が出てきた時、この人はダメと考えるのか、あの人と組ませればより良い仕事ができるのではと考えるかで、結果は変わると思っています。もちろん自分自身も得手不得手があるので、チームで結果を出すためにどうするかを様々な角度から見るようにしています。料理については、昔から美味しいものが好きで食べるのも作るのも得意ですが、自分が病気になったとき、食事療法で回復した経験から、「食の可能性」を肌で感じました。この経験と料理の知識と技術は大きな武器だと感じています。

Q13

社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること

食の喜びや豊かさを誰に感じて欲しいか。まずは未来を担う地域の子供達だと思います。昔ほど食べることに困らなくなったとはいえ、まだまだ十分に食べられない子供はたくさんいます。いずれは子ども食堂を自分たちでやりたいのですが、中々ハードルが高く実現まで時間がかかりそうなので、今は子ども食堂をやっている会社さんに、協賛として自分たちの料理を提供しています。また、来年度から店舗の定休日に子ども食堂の会場として使ってもらう事を計画しています。そして食品ロスを減らすための取り組みも行っています。ビジョンとして、生産から販売までを行える体制を築きたいと伝えましたが、世の中ではこの生産から販売までの間に約3割の食材が廃棄になっています。そうしたことを防ぐため、自社で一括管理できる体制を築きたいと考えています。その1歩として、2023年に「One-Do]を立ち上げました。ざっくりいうと冷凍・レトルトのスープブランドです。ここで使用する食材は、本来捨ててしまう野菜の芯や皮、肉をカットしたときに出る端材をダシに使用しています。ラインナップに野菜のポタージュがあるのですが、こちらは形が悪くて市場に出せないから捨ててしまう、けど味は美味しいという野菜を使用するために商品化しました。まだまだ取引する農家さんは少ないですが、このブランドを軌道に乗せ、多くの農家さんの助けになればと思っています。

Q14

自社の強み、面白い制度

自社の強みは約30年間、地域に根差した店づくりをしてきた実績と信頼です。一般的に大手チェーン店は安くて店もゆったりして利用しやすい反面、味が均一的になりやすく、個人店は料理のクオリティが高いが店が狭くて並ぶことが多いので、気軽に行けないことが多いと思います。そこで自社では、家族や部活帰りの学生さんがゆっくり食事を楽しめるように店舗を広くし、味にこだわるためにスープは店で炊くなどの取り組みをしています。お陰様で昔からの常連さんや学生さんなど、幅広くご利用頂いています。制度と呼べるかは分かりませんが、定期的に社員さんと食べ歩きをしたり、働く環境や会社に対して社員さんが点数をつけ、その点数を参考に次年度の方針や計画づくりを行っています。

Q15

若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ

自分の可能性を広げるために様々なことにチャレンジしてもらいたいです。そしてチャレンジしたらすぐ諦めず、この環境で自分をどう成長させるかを考え行動してもらいたいです。自分自身、もっと若いうちに色々な事にチャレンジすれば良かった、諦めないでもっと真剣に取り組めばよかったと思うことが多々あります。また社長という立場になって分かったのは、好きなことと得意なことは違うということです。好きなことが仕事になれば理想ですが、自分が一番輝けるかどうかは別問題だなと。まず自分は何を得たいのか?自分の可能性は何なのか?それを気づかせてくれる人や環境はどこか?が大事になると思います。ここまでは偉そうにものを言いましたが、若い人から学ぶことはたくさんあるし、一緒に成長していけると思っているので、共に食の未来や地域の未来に対して、そして自分たちの人生をよくするために、多くの事にチャレンジしたいと思います。

Q16

家族へのメッセージ

妻と結婚したのは、私が代表取締役に就任した年でした。結婚して10年たちますが、心配ばかりかけてきました。特に病気で1年以上動けなくなったときは相当なストレスだったと思います。それでも一緒にいてくれたことには感謝しかありません。子供に対しては、自分の人生を楽しんで欲しいです。親が社長だから自分は後継者になると考えず、自分の道を選んで欲しいと伝えたいです。家族で幸せに過ごすことが何よりの目的ですが、つい甘えて仕事に没頭したり、家でグータラしてしまうので、しっかり家族の時間と子供の未来を大切にしたいと思います。

Q17

社長の推しポイント ※社員さんからのコメント

当時フリーターとして仙台っ子のアルバイトをしており、勤務していた店舗が閉店する際に正社員として起用していただいたのですが、起用していただいた理由が「発想が面白そう」という「型」にはまらないものでした。多角度の視点を持っており、それがまた魅力です。社長は中華料理に携わっていたのですが、料理に対する探究心が尽きない人で、料理の知識は日本中国に留まりません。試作品などを試食させてもらうのですが、これがまた美味しい。人と関わるのが上手で、関わった人達の話をいつも楽しそうに聞かせてくれます。おそらく人と関わることで刺激されることが好きなんだと思うんです。仕事中は社長の顔ですが、ひとたび仕事を離れると無邪気に笑い楽しむ人。楽しそうに何でもするから仕事も遊びも一緒にやりたくさせる人です。

COMPANY PROFILE

社名
有限会社フィダール
設立
1976年11月15日
社長就任
2014年2月1日
業種
飲食サービス業
事業内容
日常をより豊かにする食の感動体験で人と地域の元気を創る
提供価値
心が喜ぶ「味・体験・ひととき」を追求し、お客様の日常に感動と活力を提供する
本社
宮城県仙台市若林区かすみ町7-20
拠点活動
https://ramendo-sendaikko.com/  https://gyutanwaka.jp/  https://one-do.jp/
活動エリア
宮城県
社員数
40人
採用情報
新卒・中途