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株式会社ioe 代表取締役 大垣 峰志

OGAKI TAKASHI

美容室×エンタメ

美容師の価値を上げ、可能性を広げる。
給与水準を上げ、離職率の低下を防ぎ、休みを増やして自由に過ごせるようにしたい。

FAVORITE

PROFILE

  • 企業名

    株式会社ioe

  • お名前

    大垣 峰志

  • 生年月日

    1994/8/11

  • 出身地(都道府県)

    兵庫県

  • 出身校

    関西美容専門学校

  • あだ名

    ガッキー

  • 自分の名前の由来

    山が好きな人になってほしい

  • キャッチコピー

    日本一福利厚生が多い美容室の社長

  • 美容室×エンタメ

  • 社名の由来

    あいうえおの中3文字でスタッフで考えた。意味は積み重なっていく

  • 人生成分6つのキーワード

    仕事・就職・出会い・師匠・海・健康

  • 部活、特技

    ハンドボール部

  • 趣味

    シュノーケリング

  • 尊敬する人

    キングコング西野・ホリエモン

  • 好きな映画

    レディプレイヤーワン

  • テーマカラー

    虹色

  • ゲンかつぎアイテム

    幼稚園の時にもらったネックレス

  • 底力の源

    旅行

  • 自分を動物に例えると

    ゴリラ

  • 好きなファッションブランド

    ジルサンダー

  • 子どもの頃の夢

    美容師

  • 生まれ変わったら何になりたい

    美容師

  • 休みの日の過ごし方

    旅行

CEO STORY

Q1

事業内容を詳しく教えてください

「日本で一番福利厚生が多い美容室」と掲げ、美容業界のエンタメを追求しています。美容室といえば女性がターゲット。まずは女性に喜んでもらうことを探して、色々な方法を試してきました。今は、来店されたお客様へ一輪の花をプレゼントしております。福利厚生では「失恋休暇」「サウナ部」「海外研修」など他ではない福利厚生を用意しました。僕が決めたわけではなく、社員から「こんな福利厚生があったらいいな」の素直な声を形にすることで、新しい働き方ができるようにしています。
また美容室だけでなく、ネイル・エステ・アイサロンなどを経営し、創業から2年で14店舗オープンしました。特に役職などはなく、全員がフラット。個人の実力が、評価に繋がる仕組みになっています。それぞれが自分の力で技術を磨き、月収100万円を超える社員が何人もいる美容室は未だそう多くはないと思います。皆さんに「賢く稼げる美容師」になっていただくことが私の願いです。

Q2

どんな学生でしたか

学生時代はハンドボール部に所属していました。当時おしゃれに関して興味がなかった訳ではないですが、普通といったところ。それでも将来は美容師になると決めていました。小学生の頃に行った美容室で、美容師の持つハサミやシザーケースを見て「カッコいい!」と憧れていたんです。
しかし進路を決める際、両親は美容業界に進むことに反対しました。我が家は父が教師で母は設計士、どちらかといえば安定した職業に就いています。父は「自分の教え子にも美容師になった人はいたが、みんな途中で辞めてしまった」と話しながら、私を心配していたんです。それでも自分の思いを押し切って美容学校へ進学。入学してからは、コンテストに出るなど真面目に取り組み、皆勤賞を取るほどに。目標が明確だったので常に前向きでした。

Q3

学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください

美容学校を卒業後は、大阪の美容室に就職し、1年目のテストでは何度も落ちています。私の場合はお客様とのコミュニケーションを武器に、商品を売ったりする仕事が向いていました。ただ、これではまずいと2年目で本気になり、入社から1年半でスタイリストに。その後、23歳で売上を600万円まで伸ばして給与は50万円となり、本店の店長に出世します。
その頃、ロンドン研修へ行き、他社の美容師さんと給与の話になった際、私が「50万円です!」と答えると、周りから「えっ!?大垣さんのその売上なら300万円もらえるよ」と言われてしまい、その日から違和感を持つように…。独立の文字が頭をよぎりましたが、経営についての知識がなく、考えているうちに転機がきました。ある日「一緒に飲み会しませんか」とすでに独立していた美容師さんのTwitterを見つけて、迷わず参加してみたんです。そこで出会った方の一人が、「CHAINON」代表の坂口貴徳さん。その後は彼の下で働き、今でも業務委託美容師として働きながら、2年前に独立して現在に至ります。

Q4

最近感情が動いたエピソード

つい先日まで2週間ほどヨーロッパに行っていました。人生でこんなに長い期間、国内にいないことは初めてでしたね。私自身も「美容師がこんなに休めるなんて」としみじみ思いながら、その間も会社は問題なく動いていたので、「自分がいなくても大丈夫なんだ(笑)」と嬉しさや寂しさを感じましたね。ヨーロッパには何人かスタッフを連れて行き、ioeのスタイリストたちがパリコレとミラノコレクションでメイクをしている姿を見て感動しました。私もメイクを担当しますが、コレクションのときはスタッフ主導。カメラマンをしながら様子を見ていました。一緒に行ったスタッフは普段から高い売り上げを出しているので、自分から「休みを何日分ください」と言えるくらい、余裕で仕事の選択ができています。

Q5

汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)

2022年8月に創業してからまだ2年のため最大の危機はないですが、思い返すと初めて店長になったときに、何人かスタッフを辞めさせるような事態になったことです。今でも、「自分がもっと優秀な店長だったらこうはならなかった」と思い返すことがあります。本来は美容師という仕事が好きなはずなのに、業界を去っていく人をたくさん見てきました。若いスタッフが社内で売上を出し、評価が高いからといってすぐに役職を持たせてしまう流れは良いことではないと感じます。スタッフが全員年上にも関わらず、経験が浅い自分が店長をやるわけですから、たくさん問題が生じていました。

Q6

経営危機をどのように乗り越えましたか

今では大勢のスタッフをまとめ、経営者としての視点で物事を見られるようになりましたが、全員ができることではありません。そのため、当社では役職をつくらないようにしていますし、スタッフ一人に背負わせるような業務をお願いしません。わざわざ会議やミーティングをしませんし、全て自分たちで考えて、主体性を持ってお客様と向き合い、自立した美容師になってもらうよう望んでいます。

Q7

社員とのエピソード(名物社員紹介)、社員への思い

どのスタッフも頑張っていますが、中でも注目するのは吉松楽人です。前職で、店舗オープンする際にビラ配りをしているときに知り合いました。最初は正直言って、何もできなくてセンスもないから「なぜ彼を雇ったんですか?」と社長に聞いたほど(笑)しかし今ioeで働き、25歳で給与300万円稼いでいます。そこには並々ならぬ努力がありました。私も現場でプレーヤーとして働くのが好きでしたので、彼に全部教えていこうと思っています。

Q8

リーダーシップのスタイル

過去の経験を踏まえて、私からスタッフにコミュニケーションを取ることはあまりないです。入社2年目で店長になった際、スタッフを連れて食事に行き、たくさん話しを聞いてあげるなどしていたのですが、自分自身かなり犠牲を払っている部分がありました。ioeではリーダーがいなくても店舗が回るような状況を作るようにしています。これまでの経験から、美容師になるタイプの人は、学生時代にクラスをまとめる学級委員などをした経験がほぼないと想像しています。リーダー的な存在になる人が、美容師になるってあまり聞いたことがないんです。しかし、学校のクラスは班ごとに役割分担を決めて活動することが多いですよね。「私は黒板係」「僕は給食係」とその場でなんとなく決まって、班が円滑に動いていきます。そのようなイメージで、誰かが無理にまとめなくてもやっていける美容室であればいいのです。あえてリーダーを決めないことが、愛情のある仕組み作りにつながっていると考えています。

Q9

事業を通して実現したい夢

美容師の価値を上げて、可能性を広げていきたいです。具体的には給与水準を上げること、離職率の低下を防ぎ、休みを増やして自由に過ごせるようにと考えています。「休みが少ない・給料が低い・拘束時間が長い」など、今でも言われる世間の美容師イメージを変えていくことが会社をやっている理由です。

Q10

夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり

強みは、良くも悪くも素直に「これ、いい!」と思ったら全部取り入れます。入社1年目の頃から、売れる美容師さんの真似をしていました。徹底的に技術を見て、盗んで取り入れての繰り返しです。自分のオリジナルなんてない、人のいい部分だけを吸収していきましたね。お客様への声かけや、仕上げひとつでもいいと思うところはすぐ真似をする。おかげで、早い段階で美容師として芽が出ました。現在もioeのユニークな福利厚生は、自分が考えているのではなく、スタッフからの要望をそのまま取り入れています。面白い意見をどこまで落とし込めるかが、会社を運営する中での大事なポイントになっています。

Q11

社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること

スポンサーとして参加したのは、ブラザートムさんが主催のイベントです。シングルマザーの親子を対象にした企画で、音楽朗読ライブと絵本を配るなど子ども向けのイベントに関わりました。また、お客様にお渡しする花もフラワーロスを防ぐきっかけになればと思っています。
もう一つ、「ブック100」という福利厚生は本の代金を全て会社側で負担しています。その代わり、自分の本にするのではなく読んだ本が溜まってきたら、図書館に寄付する計画です。家に本が眠ったままにならず、SDGsに協力できれば嬉しいですね。

Q12

自社の強み、面白い制度

美容室としての福利厚生が日本一多いことです。有給が多く、自由な社風です。海外に行くことも希望があれば応援します。ioeのスタッフで、ニュージーランドの美容室にワーキングホリデーで行っている社員がいます。実際に、「あのスタッフはどうしているかな、会いにいこうかな」と話したら、スタッフ8人が一緒に行くと名乗り出たので驚きました。旅費は自分たちで出して、みんなで海外にでかけました。特に仕事ではないから、ただのんびりニュージーランドを満喫しましたけど(笑)。このように、行きたいと思ったら休みを取って海外に行けてしまうのがioeの特徴です。

Q13

若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ

美容師は本来とてもいい仕事だと僕は思っています。しかし、全員採用することはできません。美容師として本当に頑張っていこうとする人、美容師という仕事が心から好きな人にしっかり稼いでほしいです。仕事だけでなく、たくさん休みも取って好きなことをしてもらいたい。働くことが楽しいと思える環境を作っていきたいと考えています。

COMPANY PROFILE

社名
株式会社ioe
業種
サービス業
事業内容
美容師の価値を上げる、可能性を広げる
提供価値
美容師の労働環境の改善、給与アップ、地位向上