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福井県

株式会社山口グループホールディングス

代表取締役社長

山口 智久

TOMOHISA YAMAGUCHI

FAVORITE

PROFILE

  • 企業名

    株式会社山口グループホールディングス

  • お名前

    山口 智久

  • 生年月日

    1975/2/16

  • 出身地(都道府県)

    三重県

  • 出身校

    中京大学

  • あだ名

    やまぴー、ベンツ

  • キャッチコピー

    あくなき挑戦者

  • 47都道府県すべてに会社を!

  • 社名の由来

    のれん分けからの今の社名

  • 人生成分6つのキーワード

    跡取り息子・挑戦・窓際族・人との出会い・ゴルフ・その他

  • 部活、特技

    ゴルフ部

  • 趣味

    ゴルフ・筋トレ

  • 好きな映画

    サマーウォーズ、バックドラフトブラックレイン

  • 人生のバイブル

    プロジェクトXのリーダーたちの言葉 南極観測の11人の男たち

  • テーマカラー

  • ゲンかつぎアイテム

    担がない

  • パワー飯

    肉料理

  • 好きなお菓子

    なげわ

  • 底力の源

    今に見とれよ

  • カラオケ十八番

    サザンオールスターズ、近藤真彦

  • 苦しいとき励みになった経営のテーマソング

    Sandstorm

  • 自分を動物に例えると

    オオカミ

  • 好きなファッションブランド

    bottega veneta

  • 子どもの頃の夢

    サッカー選手

  • 生まれ変わったら何になりたい

    自分

  • 休みの日の過ごし方

    筋トレか寝る

CEO STORY

Q1

A. あなたをよく知る人物(家族・従業員・友人など)に紹介してもらってください。(他己紹介)

・一言で言うと社則でもある「挑戦」チャレンジャーかなと思っています。性格は、他人(ひと)に優しく、自分に厳しい人です。
普段の口癖は大丈夫?と社員に声掛けをしてくれます。
今、我が社はグループ5社になりましたが、どこの会社に出向いても業績はもちろん気にしているが、何より社員が元気であるか気にかけて大丈夫?と声をかける人柄です。今年の能登地方大震災の時、グループ会社が石川県・富山県にありますが、一番に連絡して社員家族の安否を確認していました。
そんな社長ですが、一時期は先代社長と意見が合わず、衝突して、辞めるとなる一幕もありましたが、社員を守るとの思いから踏みとどまって、今の社長があると思います。社長の新年「挑戦」は社員に届いています。だから山口工業グループは大丈夫です。
明るく活気ある会社、山口工業グループです。
・株式会社山口工業の山口智久、代表取締役社長は、常に「挑戦」の心を持っておられる方です。
「挑戦」の中にも、困っている人がいれば手を差し伸べ、新しい可能性を聞いてくれる方で、それが結果として今の山口グループにまで発展したのではないでしょうか。
時には現場にまで足を運び、中で作業をしている職人さんの話にも耳を傾けて、心配して下さったり、新しく入社された方への気遣いも大事にされており、誰にでも気兼ねなくコミュニケーションがとれる雰囲気を作ってくれています。
社長自身、多忙な時期にも関わらず、それを表に出さず、
社員一人一人の考え方や気持ちを聞いてくれるのは有難いことですし、
ご家族にはもちろん、社員も大事にしてくれている人だと思っています。

Q2

B. 上記であなたを紹介してくれた方はどのような存在ですか

26年前、私が入社した年に中途採用で入社し現在は役員を務めています。今では一番信頼している役員ですが、最初からこのような関係だったわけではなりません。私は20代の頃、当時の社長である父のもとで仕事を任されず、周囲から相手にされない「窓際族」だった時代がありました。当然ながら彼からも相手にされませんでした。しかし、ある事件をきっかけに、彼との関係が変わることになります。27歳の冬の日、ある若手社員が雪のなか車で仕事に来たところ、問題になっていた先輩社員から「こんな日に車で来るなんて非常識だ、車じゃなくて歩いて来い、社長命令だ」と言われたそうなんです。その若手社員は困り果て、今は役員になった彼に相談しました。そして、その彼が「窓際族」で誰からも相手にされていなかった私を、初めて頼ってくれたのです。そこから私が父に確認して、その社長命令が事実ではなく先輩社員が勝手に言ったことだとわかり無事に解決しました。その出来事を通じて、私は情報の透明性と共有の重要性を痛感しました。同時に、今は役員として働いてくれている彼との信頼関係も築かれるきっかけとなりました。

Q3

C. 事業内容を詳しく教えてください

山口グループホールディングスは、各種設備の設計・製作・据付・メンテナンス、金属加工、工作機械周辺装置の設計・製造などを行う企業グループです。具体的には、工場や電力会社などで使用される大型のボイラーやファン、ポンプ、それに付随する配管などの設計・施工・メンテナンスを担当し、鉄板の溶接や加工を請け負い、コンベアの設計や営業なども行っています。私が先代から引き継いだ山口工業の他にも4社の会社から構成されており、それぞれの会社が特定の分野で専門性をいかし、日々お客様の要望に応えてサービスを提供しています。経営方針としては、大きく3つの柱を掲げています。「お客様の信頼を裏切らない」「仕事は楽しく、かつ、真剣に」、そして「新しいものに挑戦していく」ということです。私自身も常に向上心を持ち挑戦し続けています。

Q4

D. どんな学生でしたか

小学校2年生のとき、父が実母と離婚しました。数年後、私が10歳のときに18歳の継母が嫁いできたのですが、私と年が8つしか離れていない若いお母さんでした。その頃から、私は悪さをして継母にボコボコに殴られるという日々を過ごしていました。殴られるからよけると、「タオル取ってこい」と言われ、自分で目隠しをさせられて、前が見えない状態で往復ビンタされるんです。大きなジャリを敷いた裏庭に2時間正座させられることもありました。その後、中学受験のために一年間勉強し合格したのですが、その頃には父は継母と別れることになりました。そして、中学に入学した頃、父に連れられて伊勢に別荘に行きました。玄関に入ると、頭を下げた女性がおり「誰?」と思ったら、父が「今日からこの人がお母さんだよ」と言いました。これが2人目の継母との出会いで、彼女が私の育ての母となりました。そんな家庭事情もあって、当時は本当に荒れていたし勉強もしなかった。特に中学や高校の頃は制服を改造したり、学校をサボってゲームセンターに行ったり、他の学生とトラブルを起こすこともありました。

Q5

E. 学生時代から社長になるまでの道のり(経歴)を教えてください

進学校に通っていたので学校推薦で大学に進学しました。大学ではゴルフ部に所属しプロゴルファーを目指していましたが、大学3年のときに父が倒れて卒業後は会社を継ぐことに。社長の息子が入社したものですから、嫌がらせもありました。25歳のとき、父が2人目の継母と別れることになり、父は会社の秘書と入籍すると言い出しました。これには私も頭にきて、反対したことがきっかけで父の逆鱗に触れ、その日から僕の「窓際族」としての日々が始まりました。朝、会社に行っても何もすることない。そんなことが2年半も続きました。しかし、会社の将来に危機感を持ち、勉強を始めました。そして「心を入れ替え仕事を頑張りますので許してください」と父に土下座しました。父と秘書との再婚を反対したことがきっかけだったのに、私が謝罪するという事態になったのです。けれど、当時は父が会社の「天皇」でしたから仕方がありません。先にお話しした雪の日の事件以来、私のことを信頼してくれる社員たちもいて、このまま会社を継がず自分だけ辞めるわけにはいかなかった。そういう責任感というか義理人情のようなものがありました。最終的に父に許され、私の「窓際族」としての日々は終わりました。そして33歳のとき、父から正式に代表を代わり社長に就任しました。

Q6

F. 最近感情が動いたエピソード

令和6年1月1日に発生した能登半島地震では、石川県の一部地域で水道が途絶えるという緊急事態が起きました。当グループの石川県にある会社でも水が出なくなり、この状況に対処するためグループ内で緊急物資の手配を行うよう指示しました。水やポリタンク、カイロなどを集め被災地へ送ることを指示すると、福井県の会社がすぐに行動に移してくれました。彼らの迅速な対応は嬉しかったですね。あと個人的なことでいえば、地震の対応やら挨拶回りなどで1ヶ月間もの間忙しくしていたため、ゴルフの練習に割ける時間がほとんどありませんでした。しかし、年が明けてから初めてラウンドを行い、驚くべきことにスコアが70台になったのです。この結果には正直驚きましたが、同時に非常に嬉しくもありました。地震による多忙さの中でも自らのスキルに変わりはなく、それを確認できた瞬間でした。この喜びの瞬間は私にとって大きな励みとなりました。

Q7

G. 汗と涙の塩(CEO)味エピソード(経営における最大の危機)

経営における最大の危機を振り返ると、まず父から会社を継いだ際の借金問題があります。父は公私混同する傾向があり、女性たちやパチンコに多額の資金を使っていたのです。この借金を私が返済しなければならなくなりましたが、私の出張中に父が経理の社員に命じて会社の資金を持ち出す事件が発生しました。出張から帰ると、経理の社員から「会長にお金を渡してしまいました。申し訳ありません」と告げられたのです。問い詰めると、なんと2,000万円もの金額が持ち去られたことが判明し、大きな衝撃を受けました。また、会社をいくつかM&Aで吸収合併した会社の中である事件がありました。先代社長の奥様が会社を売却したことで社員の間で不満を引き起こし、怒りの矛先が私に向かいました。優秀な社員からの反発は組織にとって深刻な課題でしたが、その後の彼から「社長、身体を大事にしてくださいね。先々代の社長は急に亡くなってしまったけれど、社長には去ってほしくない」と言ってくれました。私にとって本当に嬉しい出来事でした。

Q8

H. 経営危機をどのように乗り越えましたか

父が会社から2,000万円もの大金を持ち去ったと聞いて怒った私は、父と付き合っていた秘書に電話し、父がパチンコ屋にいるはずだからお金を戻してくるように頼みました。その30分後、逆上した父はテーブルの上に2,000万円の札束をドサドサー!と投げ出し、「この金ないと経営できんのか。お前には経営の才能あらへんわ。お前みたいなのが会社を潰すんだ!」と叫びました。その後、私は散ってしまった100万円札の束を拾い集め、「この1.800万円を渡すから、何に使うのかだけ言ってくれ。これ会社のお金だから」と父にお金を渡そうとしましたが、父は「もうええわ!」と、お金を受け取らずに出ていきました。あの2,000万円を取り戻して以来、会社の経営は正常化しました。他にも、リーマンショックなど経営的な危機はありましたけど、そのときはむしろ平気でしたね。他の会社がどこも新卒採用を控える中、当社は5人採用しました。周りからは「こんな時期に」と驚かれましたが、こんなときだからこそ優秀な人材が採用できるかもしれないと思ったのです。その思惑は見事に当たり、今でもあのときのメンバーが残っています。一気に新入社員5人を採用したことで仕事の進め方を見直すきっかけになり売上も上昇しました。

Q9

I. 社員とのエピソード(名物社員紹介)、社員への思い

当社には多様な社員がいて、その個性は非常に豊かです。内向的な人もいれば、活発な人もいます。私が常に社員たちに伝えているのは、挑戦することの重要性と、人間こそが最も貴重な財産であるということです。日々の業務に固執するだけではなく、新たな挑戦を恐れずに取り組むことが、個人の成長や組織の発展に不可欠だと考えています。定まった時間に働き給料を得るだけでは、自己成長やキャリアの発展にはつながりません。そのような状況ではただ流れるように過ごすだけで、大切なのは常に自己向上心を持ち続けることだと信じています。私がトップとして挑戦し続け、自身の成長を示すことで、社員たちにも同様の向上心を養って仕事に取り組んでもらいたいと考えています。私の背中を見て、彼らも自らのスキルや能力を高め、会社とともに成長していくことを目指しています。

Q10

J. リーダーシップのスタイル

会社というのは一般的なピラミッド構造のように、いくつもの層を介するのが一般的だと思いますが、私は社員たちと直接話すようにしています。みんな何か言いたいことがあればいつでも連絡してくれます。ときにはプライベートな相談もあります。「父が詐欺にあって500万円盗られてしまった」とか。笑 また、別の社員が銀行からお金を借りるときに仲介したのですが、銀行から「すみません、この社員さんにはお金を貸せません」との返答がありました。どうしたのかと思い調査すると、その社員が家を建てるときに使おうとしていた建築会社が、暴力団と関係がある可能性が高いことがわかったんです。慌ててその社員に連絡し、その建築会社を利用しないように伝えました。こんなふうに、社員たちと密に連絡を取り合っているといろいろなことがありますね。

Q11

K. 事業を通して実現したい夢

1971年に各種機械設備の保守・点検整備で創業した山口工業は、私が社長に就任した2010年以降、安定した経営基盤をもとに積極的なM&Aで成長の柱をつくってきました。現在は、福井・石川・富山・愛知に拠点を置きますが、今後の展望としては47都道府県すべてに当グループの会社ができるといいですね。また、私たちの目標は、ありきたりのメンテナンス会社ではなく、他の人が「えっ!」と驚くようなサービスを提供することです。従来の枠にとらわれず、常に新しいアイデアと革新を追求し、社員たちが自らの能力を最大限に発揮できる環境を整えています。せまいところにとどまっているのは性に合わないんです。さらなる成長と発展を目指しています。グループ全体の力を結集し出来ることをさらに増やして、お客様にとってよりよいサービスを提供することで地域社会に貢献したいです。

Q12

L. 夢を実現するために武器となる社長の強み、こだわり

強みとして、人とのつながりや縁を大切にすることが挙げられます。経営者として成功するには、単独での力だけでなく周囲の人々との良好な関係が不可欠です。私はこの点を重視し、常に人とのつながりを大切にしてきました。ひとりの力だけでは実現できない夢や目標も、周囲の人々の協力や支援があれば実現可能です。私は社員や周りの人々からの支えや助けを受けてここまで来ることができました。経営的な側面でも、ぶれずに目標に向かって努力し続けることができました。成功するには長期的な視野を持ち、困難に立ち向かうための粘り強さが必要です。私は困難に直面したときにも、自らの信念を曲げることなく、目標に向かって着実に進んできました。経営の道は容易ではありませんが、周囲の人々とのつながりを大切にし、自らの信念を貫き通すことでここまで来ることができました。

Q13

M. 社会貢献、地域貢献、SDGsに関して実行していること

当社は、地球環境に配慮した取り組みを積極的に行っています。電気をLEDに切り替えるなど、基本的な省エネ対策を実施すると同時に、地域貢献活動もおこなっています。最近では、息子が通う中学校に除雪機を寄贈しました。この取り組みは、学校の先生方が除雪作業に大変苦労されている姿を目にし、はじめは5万円の寄付を考えていましたが寄付では根本的な解決にはならないと判断したのです。除雪機を寄贈するという実用的な支援を行ったことで大変喜ばれました。先日、息子が「キャタピラーがついて、上から雪が出るヤツを見たよ!」なんて言うから「それや!それが除雪機や!」と言って笑いあう場面もありました。このような体験を通じて、地域の子どもたちにも除雪機の役割や重要性を理解してもらえる機会を提供することができました。今後も地域社会に貢献し、SDGsの達成に向けた取り組みを積極的に展開していきます。

Q14

N. 自社の強み、面白い制度

当グループは、各社それぞれの専門性を持ちながらも、その横の繋がりをいかした連携が強みです。各社、それぞれの個性やカラーはありつつ、風通しよく和気あいあいと活動しています。年配の方から若手まで幅広い世代が活躍しています。面白い制度としては、ゴルフをやりたい社員がいたら、ゴルフクラブを買ってあげるというものがあります。私がゴルフ好きなので。そうやって若い方も興味をもってくれるのは嬉しいですね。その他にも、一食100円で買える社員食堂のお惣菜や、誰でも使えるマッサージチェア、筋トレのマシンなどは社員たちから喜ばれています。実は、私以外のみんなは現場で身体を動かしているので、私が一番使わないといけないのですが。笑 「みんな健康で頑張ろうね」という思いで設置しています。また、やるときは根性入れてガッツリやるという団結力は負けません。令和6年能登半島地震が発生した際には、被災した会社に同じグループの別会社がすぐに物資を送りました。普段は和気あいあいとした雰囲気でも、やるときはやる。そんなメンバーが集まっています。

Q15

O. 若者に望むこと、共に挑戦したいこと、メッセージ

若い皆さんへ、夢を抱き世界に羽ばたいて欲しいです。自らの可能性を信じ、自分の力を試してみてください。どんな状況にあっても絶対に希望はあります。私も子供時代の経験を通じて実感を得ました。だからこそ、若者たちに自信を持って前に進んで欲しいと願っています。私自身、落ちこぼれだった過去があります。しかし、今こうして立ち上がっていられるのは、決して諦めなかったからです。成績や評価にこだわる必要はありません。誰かに笑われようとも、あなたには素晴らしい未来が待っています。父の友人の言葉で印象に残っているものがあります。「人生には2度のチャンスがある。そのチャンスはいつ訪れるかわからないが、訪れた時には必ず掴んでください」。若者たちに希望と自信を持って前に進んで欲しいと願い、これからも若い方にそういう背中を見せていきたいです。

Q16

P. 家族へのメッセージ

いつも散々、迷惑かけてすみません。息子たちにも、いつも家を空けていてごめんねと伝えたいです。仕事で忙しくしている間、君たちが成長していく姿を見逃すことが多くて、心苦しく思います。でも、君たちの笑顔や成長する姿を見ると、何よりも自分の励みになります。妻に対しても、表向きには言わないけれど、本当に感謝しています。あなたがいるからこそ、この家族が成り立っていることを忘れません。あなたたちとの時間が、私の人生で最も貴重なものです。これからも家族との絆を大切にし、一緒に笑い、涙し、支え合っていきたいと思います。また、これからはもっと家族との時間を大切にして、一緒に過ごすことを楽しみにしています。仕事でのストレスや疲れも、家族がいることで癒されます。これからも家族と共に幸せな日々を過ごしていきたいです。

COMPANY PROFILE

社名
株式会社山口グループホールディングス
業種
建設業
事業内容
プラントメンテナンス・配管溶接
提供価値
お客様のあらゆる要望に応えていく
本社
〒914-0041 福井県敦賀市津内85-5-1
拠点活動
https://www.yamaguchi-gr.jp/
活動エリア
関東・関西・中部
採用情報
https://www.yamaguchi-gr.jp/